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シリーズ途中で強制終了…悪夢の打ち切り超大作映画(5)意味不明すぎて大コケ…3部作が1作のみで頓挫

アメリカやイギリスなどで名作と言われるファンタジー小説の映像化。日本で有名なあのヒット映画のなかには、権利の問題があったり、意外にも製作国では興行成績が全然振るわずシリーズの途中で打ち切りが決まってしまう作品がある。今回は、大ヒットと思われた大作5本の魅力を紹介するとともに、打ち切りになってしまった理由を解説していく。

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「キャラクターが敵なのか味方なのかも分からない」と酷評も一部のファンに愛される

『シャドウハンター』(2013)


出典:Amazon

上映時間:130分
監督:ハラルド・ズワルト
原題:The Mortal Instruments: City of Bones
キャスト:リリー・コリンズ、ジェイミー・キャンベル・バウアー、ロバート・シーハン、ケビン・ゼガーズ、レナ・ヘディケビン・デュランド

【作品内容】

ごく普通の高校生のクラリーは母親ジェスリンと2人で暮らしていた。ある日、母親が何者かに攫われ、クラリーも謎の化け物に襲われてしまう。そこに青年の戦士ジェイスが現れ助けてもらう。彼は「シャドウハンター」と名乗り、ジャスリンも、その血を継ぐクラリーもシャドウハンターの1人だと明かす。

『シャドウハンター』(2013)は作家カサンドラ・クレアのベストセラー小説「シャドウハンター」シリーズの「シャドウハンター 骨の街」を原作にしている。

【注目ポイント】

リリー・コリンズ
主演のリリーコリンズGetty Images

ヴァンパイアたちがすむ廃墟のホテルや、魔法使いたちのパーティ、地下に広がる骨の街など、その高い映像技術から原作を忠実に再現し、高く評価されていたが、アメリカでは興行成績は約9530万ドル(約142億円)と大爆死。その結果、3部作を予定していたところ、1作目で打ち切りとなった。

主な理由としては3部作を意識したことで伏線としての風呂敷を広げすぎたことにある。それによりキャラクター達の深掘りができず、さらに、公開当時一部の観客からは「キャラクターが敵なのか味方なのかも分からない」と散々な言われよう。米フォーブス誌には「理解不能」と書かれてしまった。

一方で主演のリリーコリンズを始めとした俳優陣は、原作の世界観にぴったりだと評され、アクションも申し分ないものだった。キャラクターひとりひとりの魅力は十分にあった分、もう少し脚本が整理されていれば…と悔やまれてならない。

2016年には今度はNetflixでドラマ版が製作されるも、こちらも評判が芳しくなく、打ち切りが決定。ファイナルシーズンでは帳尻を合わせるため急展開の嵐になったようだ。

しかし、ドラマ版は映画版をより詳しくしたものとなっており、映画でもやもやして終わった部分を補完している。そのためドラマの打ち切りに納得が行かないファン達が署名運動を起こすまでとなった。

ドラマの打ち切り理由は明らかになっていないが、一連の騒動から際立つのは、「シャドウハンター」シリーズの「もってなさ」に他ならない。

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