名作以上の傑作! 史上最高のリメイク日本映画(5)重いテーマをコメディに! 天才が生んだ至高のリメイク
世界中から評価される名作映画たち。日本でもリメイク映画は数多く制作されているが、今回はその中でも特に評価の高い作品を選出。脚本と演出を変えることで、日本人に馴染みやすくした監督と脚本家の手腕、また俳優たちの演技が光りまくる。オリジナルを超えた珠玉の日本版リメイク作品をセレクトした。
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重くなりがちなテーマをコメディに昇華
リメイク作品のお手本のような一作
『50回目のファーストキス』(2018)
上映時間:114分
監督・脚本:福田雄一
原作:『50回目のファースト・キス』(2004年・アメリカ)
キャスト:山田孝之、長澤まさみ、ムロツヨシ、勝矢、仲野太賀、山崎紘菜、大和田伸也、佐藤二朗、生越千晴、小宮有紗、青山めぐ、桜井ユキ、想乃
【作品内容】
ハワイでツアーガイドをしながら天文学の研究をしている大輔(山田孝之)は、カフェでワッフルを楽しむ瑠衣(長澤まさみ)に一目惚れ。2人はすぐに意気投合するが、翌朝になると、瑠衣は大輔についての記憶を完全に失っていた。
【注目ポイント】
ドリュー・バリモアとアダム・サンドラーのダブル主演にて、2004年に製作されたハリウッド作品『50回目のファースト・キス』を、山田孝之と長澤まさみでリメイクしたラブストーリー。
舞台はオリジナル版と同様、ハワイのままで、記憶障害の女性・藤島瑠衣(長澤まさみ)と、彼女に何度もアプローチする若き研究者・弓削大輔(山田孝之)との恋愛を描いている。
ハワイ・オアフ島に移住している大輔は、天文学の研究に携わる一方、アルバイトとして日本人向けのツアーコーディネーターとしても働いていたが、ツアー参加者の女性を口説いたりするため、評判の良くない青年。そんな男が1日で記憶がリセットされるヒロインと出会うことで変化していく。ラブストーリーのみならず、人間ドラマとして観ても見応えがある。
制作プロダクション「日本テレワーク」出身で、放送作家に転身後、バラエティー番組を数多く手掛け、監督・脚本家としても“コメディーの奇才”の異名を取る福田雄一が手掛けただけあって、コメディー要素も満載。まさに“笑いあり涙あり”の作品に仕上がっている。
記憶障害という重くなりがちなテーマを、あくまでもポップに描くことに徹しており、オリジナル版とは毛色が異なる、完成度の高いラブコメディーだ。
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