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つまらなすぎて大コケ…2023年、ガッカリの最悪ドラマ(2)うるさい、ウザい、安っぽい…酷評連発の失敗作

text by 編集部

2023年はコロナが落ち着き、世の中が平常に戻った年であった。そんな中、テレビ局も生き残りをかけて様々な工夫が施されたドラマが多数存在するが、残念ながら視聴者をガッカリさせてしまった作品もある。今回は、2023年の最もつまらなかった民放ドラマを5本セレクト。視聴率低迷の原因も解説する。

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目黒蓮の破天荒キャラがいまいちハマっていない?

『トリリオンゲーム』


出典:Amazon

放送期間:7月14日~9月15日
放送時間:金曜22:00~22:54
脚本:羽原大介
最高視聴率:7.4%

キャスト:目黒蓮、佐野勇斗、今田美桜、福本莉子、竹財輝之助、吉川晃司、國村隼

【作品内容】

目黒蓮が演じる主人公・ハルはハッタリと野心と類まれなるコミュニケーション能力が武器。

そんなハルは、自身とは対照的に控えめな性格のガク(佐野勇斗)とタッグを組み、自分のわがままを貫くためにトリリオンゲーム社を立ち上げ、ハッタリと予測不能な作戦で1兆ドル(トリリオンダラー)を目指してロードマップを駆け上がる。

【注目ポイント】

女優・今田美桜
今田美桜Getty Images

2022年1月期に放送された『silent』で、耳が聞こえなくなる病に侵される青年・佐倉想を好演し、評価を高めた「Snow Man」の目黒蓮を主役に据えた本作。原作は稲垣理一郎氏と池上遼一氏による人気マンガで、脚本を務めたのは、2022年前期のNHK朝ドラ『ちむどんどん』で“炎上”した羽原大介氏だ。

7話までは原作に基づいたストーリーだったが、ドラマが原作に追いついてしまったため、8話以降はオリジナル脚本となっている。

目黒が演じた天王寺陽は、「世界一のワガママ男」を自任し、中学時代の同級生で、卓越したプログラミングスキルを持つ平学(佐野勇斗)とともに、IT長者になっていく姿を描き、さらにはメディア買収にまで挑んでいくストーリーだ。

2人の若者が成り上がっていく様と、挫折を描いているのだが、陽はそんなことはどこ吹く風で、あくまでマイペースで、人たらしの性格は変わらない。その点が、このドラマが受け入れられなかった1つの要因となっている。

『silent』のイメージが付いてしまった目黒にとって、正反対のキャラクターを演じたことで、一部のファンから拒否反応が生まれてしまったのだ。目黒自身の役柄の幅広さが招いた皮肉なエピソードともいえる。その底抜けに明るい破天荒キャラが逆に「うるさい」「ウザい」という評価を受けてしまう。

さらに、オリジナルストーリーとなった8話以降の脚本には「安っぽい」という声も上がり、羽原氏にとって、過去の失敗を蒸し返され、批判されることにもなった。

目黒主演ということで、自ずと期待が集まってしまい、そのハードルが上がってしまっていたことも、本作が“失敗作”とされてしまった要因でもあろう。その反面、終始明るい雰囲気で進むストーリーを評価し、肩の力を抜いて見られる娯楽作だったという声もあったことも付け加えておきたい。

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