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まさかのお蔵入り? 製作中止…幻の続編があった名作映画(2)誰もがNO! 悲劇の傑作に最低の続編内容とは?

text by 吉田健二

映画の終わりに表示される「To Be Continued…」というメッセージ。それは、映画の続きを期待するファンの心を揺さぶる魔法の言葉だ。しかし、予算やタイミングなどにより、続編の製作が中止になることも少なくない。今回は米MovieWebから実現しなかった続編を5作品紹介しよう。

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刑事のサマセットに超能力…続編は“エイト”?

『セブン2』

ブラッド・ピット
ブラッドピットGetty Images

監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
キャスト:ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン、グウィネス・パルトロー、R・リー・アーメイ、ダニエル・ザカパ、アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー

【作品内容】

退職を間近に控えたベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と、自ら志願して殺人課に転属した新人刑事ミルズ(ブラッド・ピット)は、とある猟奇連続殺人事件の捜査にあたる。

調べていくうちに、犯人がキリスト教の「七つの大罪」に基づいて殺人を繰り返していることが判明。容疑者を割り出すが、その人物に逃げられた上に、ミルズの素性が知られていたことも発覚する。

そして、殺人が続く中、事態は思わぬ方向へと向かっていく―。

【注目ポイント】

あまりに悲劇的な結末ゆえ、続編なんて到底信じられない―。デヴィッド・フィンチャー監督の『セブン』は、そんないわく付きの作品だ。しかし、本作の制作陣は「2匹目のドジョウ」を狙い続編の制作を試みていたようだ。

タイトルは『セブン』にあやかり『エイト』。なんとも安直なネーミングだが内容も負けず劣らず安直だ。

続編の内容は、『セブン』に登場したベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)が超能力に目覚め、同じく超能力を持つ連続殺人犯をみつけるといった突拍子のないもの。前作のシリアスな内容とは真逆のファンタジックな物語になっている。

この内容に対し、監督のフィンチャーとブラッド・ピット、モーガン・フリーマンの3名の答えは、当然NO。ちなみに脚本のアイデアは、アンソニー・ホプキンス主演の『ブレイン・ゲーム』(2015)に転用されている。

このアイデア、新作映画のアイデアとしては良かったかもしれないが、『セブン』の続編にはそぐわなかったようだ。

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