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「大号泣に涙腺崩壊…」妻夫木聡が出演する最高の映画(2)。息を呑む緊迫感、激動の青春を描く傑作

text by ZAKKY
俳優の妻夫木聡
Getty Images

11月18日公開の話題作『ある男』で主演を務める、妻夫木聡。1998年にテレビドラマ「すばらしい日々」で俳優デビューして以来、着実にキャリアを積み重ね、名実共に現代の日本映画界になくてはならない名優となった。そんな彼の、今一度振り返りたい出演作を5本セレクトした。(文:ZAKKY)

実在する新聞記者の苦い青春を描いた意欲作

『マイ・バック・ページ』(2011)


出典:Amazon

監督:山下敦弘
原作:川本三郎
脚本:向井康介
キャスト:妻夫木聡、松山ケンイチ、忽那汐里、石橋杏奈

元・朝日新聞の記者であり、現在は映画評論家として活躍する川本三郎が、1968年から1972年までの激動の4年間を綴った、回想録が原作。思想家やモデルとして活動していた人物を役名は異なるが、明らかに誰なのかが分かるように描かれた作品である。

妻夫木は、主人公・沢田を演じるにあたり、モデルでもある原作者の川本に取材せず、独自のアプローチで役作りに励んだという。原作で描かれた時代を生きたことがない、という事実を踏まえ、自身のイメージで演技プランを立て、見事、キャラクターに血を通わせてみせた。

映画で描かれるのは、現在では想像もつかない、学生運動が盛んな激動の時代。「ことを起こす時には、俺だけに取材させてくれ…」「もう、始まっているじゃないですか…」といった、ダブル主演である活動家・梅山を演じる松山ケンイチとの息の合った掛け合いも見事。随所で描かれる緊迫感溢れるシーンでは、思わず、息を飲む。

また、混沌とした空気感の中に爽やかさすら感じられ、青春群像劇として成立していることも、特筆したい。妻夫木が大号泣をする場面は、画面を見つめる観客も涙なくては観られない名シーンである。

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