衝撃のちょい役…日本人名優の扱いが酷すぎるハリウッド映画(2)登場30秒で即死…出オチに使われた大スター
世界でのアジア人の扱いは、未だに冷遇されているのが現状である。見た目や言語、文化の違いなど、越えられない壁がいくつもある。それはハリウッドでも同じだ。日本では主演クラスであるにも関わらず、ハリウッドでは酷い扱いを受けている…。そこで今回は、ハリウッドだとちょい役しか任せてもらえない日本人俳優を5人セレクトして紹介する。
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登場してから約30秒で車に轢かれて即死
山下智久『マン・フロム・トロント』(2022)
監督:パトリック・ヒューズ
原案:ロビー・フォックス、クリス・ブレムナー
出演:ケヴィン・ハート、ウディ・ハレルソン、ケイリー・クオコ、エレン・バーキン、山下智久
【作品内容】
うだつのあがらない男・テディ (ケヴィン・ハート)は妻の誕生日を祝うため、貸別荘に訪れた。しかし、住所を間違えて別の貸別荘にたどり着くと、同じ日にそこにやってくるはずだった殺し屋の「マン・フロム・トロント」に間違えられてしまう。
突入してきたFBIに捕まったテディは、殺し屋のふりをして捜査に協力することになってしまうが…。
【注目ポイント】
ジャニーズ事務所の人気グループ「NEWS」として活動し、ドラマ『野ブタ。をプロデュース』や『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』などで人気を博した山下智久。
2020年にジャニーズ事務所を退所してからもその人気は衰えることを知らず、現在はInstagramのフォロワーが560万人を超えており、日本人のインスタフォロワーランキングでは上位20名にランクインしている。
そんな山下が独立して初めて海外の作品に出演したのが、ハリウッド映画『マン・フロム・トロント』だ。
本作は「ジュマンジ」シリーズやNetflixオリジナル映画『ファザーフッド』のケヴィン・ハートが主人公のテディを演じ、「ハンガー・ゲーム」シリーズ、映画『ヴェノム』で知られる俳優ウディ・ハレルソンが殺し屋の“トロントの男”を演じる。
共演者や作品内容も含めてハリウッドデビューとしては申し分ない作品のように思うが、山下智久が日本で絶大な人気を誇る俳優であることを考えると、ほろ苦いデビューとなった。
山下は主人公が戦い疲れてボロボロになったクライマックスで、主人公を倒す最後の刺客のような立ち位置で登場する。刀を持った「マン・フロム・トーキョー」という殺し屋を演じており、物語がもう一段階ハネるかと思いきや登場してからわずか30秒ほどで車に轢かれて倒される。
強いのかと思いきや弱い“お約束”のパターンで、ひとくだりの笑いをとって終了。
日本では主演をこなす山下が、ひとボケのためにひどい扱いを受けているのには、ハリウッド作品の厳しさを感じる。
しかし、流暢な英語でセリフを話しており、立ち姿や殺し屋としての雰囲気は場をピリッとさせる力を持っている。たった1シーンの出演ではあるが、インパクトを残せたのではないだろうか。
さらに視点を変えればコメディの新境地を開いたという見方もできる。
個人的には、日本の作品で活躍している時よりも演技力やオーラが格段にアップしているようにも思える。それにハリウッドデビューの形がどうであっても、今後必ず大きな成功を収める予感がする。
日本のエンタメのレベルが世界に劣っている現状、日本人俳優が果敢に海外の作品に挑戦していることは、大変誇らしい。今後も日本人俳優の海外デビューに期待していきたい!
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