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これは許せない…日本アニメの海外実写版、世紀の失敗作(4)即打ち切り…配役ミスでコレじゃない感満載なのは?

text by 編集部

世界中で人気を誇る日本のマンガやアニメは、これまでハリウッドを中心に世界中で映画化されてきた。しかし、中には目も当てられないような出来の作品も数多く存在する。今回は、そんな作品の中からいわくつきの5本をセレクト。映画の内容と改変ポイントを詳しく解説する。(文・編集部)

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圧倒的な“コレじゃない感”
Netflix史上最大の駄作

『カウボーイビバップ』(2021)

フェイ役のダニエル・ピネダ(右)
フェイ役のダニエルピネダ右Getty Images

企画:アンドレ・ネメック
原作:矢立肇
脚本:クリストファー・ヨスト
キャスト:ジョン・チョー、ムスタファ・シャキール、ダニエラ・ピネダ、アレックス・ハッセル、エレナ・サチン

【作品内容】

冷酷だが個性あふれる賞金稼ぎのトリオ、スパイクとジェットとフェイ。「カウボーイ」と呼ばれる3人は、ときに愚痴をもらしたり喧嘩をしたりしながらも、仕事をしっかりこなしていた。

ある日3人は、太陽系にはびこる凶悪な賞金首を追跡し、多額の賞金を狙うが、逆にスパイクの命が狙われてしまう。それは、彼に因縁がある組織のビシャスの差し金だった。絶体絶命の3人。彼らはこの事態を、自身の流儀を崩さずに切り抜けられるのか…?

【注目ポイント】

Netflix映画は、ヒットした場合、次シーズンの制作が即決定する。一方、視聴データが伸びなかった場合、打ち切りが決まる。中でも、配信開始から3週間という異例の速さで打ち切りが決まった作品が、この『カウボーイビバップ』だ。

原作は1998年から2001年にかけてテレビ東京系で放送されたスペースウエスタン作品。サスペンスやホラー、コメディなど、さまざまな要素を盛り込み、従来のSF作品にはない独自のスタイルを確立した作品として知られている。

しかし、実写版では、主人公のスパイクをはじめ、明らかなキャスティングミスが散見されるほか、ポリティカル・コレクトネスへの配慮から人物同士の関係性も改変されており、原作のアニメファンから批判を買ってしまった。

なお、フェイ役のダニエラ・ピネダは、Instagram上で「見た目がフェイと違うことをファンに謝りたい」とコメントしている。キャスティングの段階で本作の命運は決まっていたのかもしれない。

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