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観ていてイライラする…最も嫌われたNHK朝ドラヒロイン(1)ずさんな脚本…国民からソッポ向かれた不評作は?

text by 寺島武志

国民的女優を生み出す登竜門的存在、NHK連続テレビ小説。そのヒロインといえば、朝ドラの顔に他ならない。しかし、数あるヒロインの中には、キャラクターやストーリーが視聴者から不評を買ってしまう例も存在する。今回は、歴代朝ドラ作品の中から、特に視聴者から評判が悪かったとされるヒロインを5人ご紹介する。(文・寺島武志)

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ツッコミどころ満載のストーリーにSNSでは反省会も

『ちむどんどん』(黒島結菜)

黒島結菜
黒島結菜Getty Images

主人公:比嘉暢子→青柳暢子
放送期間:2022年4月11日~9月30日
脚本:羽原大介
最高視聴率:17.6%
主演:黒島結菜

【作品内容】

舞台は本土復帰前の沖縄県山原(やんばる)村で生まれ育った主人公・比嘉暢子(黒島結菜)。

幼い頃に連れて行ってもらったレストランで食べた料理に感動した暢子は、料理人に憧れる。

高校卒業後、沖縄が本土復帰を果たすと同時に、暢子は西洋料理のシェフを目指し東京へと上京。修行の中で暢子は、故郷の沖縄料理に生きる道を見いだし、やがては東京で自分の店を開くために奮闘する。

沖縄の本土復帰50周年を記念して製作された本作。沖縄料理に夢をかけたヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜)と、兄・賢秀(竜星涼)、姉・(川口春奈)、妹・歌子(上白石萌歌)の支え合う兄妹たちの絆が描かれる。

【注目ポイント】

本作は、開始早々から大不評を買ってしまう。

前作『カムカムエブリバディ』(2021)が名作といわれ、否が応でも期待が高まり、それに見合う内容ではなかった不運も大きいが、幼馴染の青柳和彦(宮沢氷魚)と結果的に略奪婚という形になったヒロインの暢子、加えて、素行不良でギャンブル三昧、ついにはねずみ講の片棒を担がされる兄の“ニィニィ”こと賢秀のいい加減な生き方が特に視聴者を呆れさせ、“沖縄県人はこんなにも適当なのか”という印象を与えたことで、舞台でもある沖縄からもソッポを向かれた。

不評の原因は羽原大介氏による杜撰な脚本も一因だろう。

2014年に放送された『マッサン』が好評だったための起用と思われるが、本作に関してはツッコミどころ満載で、旧Twitter上で「#ちむどんどん反省会」がトレンド入りし、続いて放送される「あさイチ」もMC・博多華丸大吉の“朝ドラ受け”のコメントも、前作に比べて激減するという現象も起きた。

奇しくも故郷の沖縄を描いた作品でミソをつけた格好の黒島だが、同年に放送されたTBS系ドラマ『クロサギ』で、検事を志望しながらも、詐欺師のみを騙す詐欺師である黒崎(平野紫耀)に惹かれる、ヒロインという切なくも難しい役どころを見事に好演。さらには多くのCMにも出演し、着実に実績を積み重ねている。

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