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最もつまらないコナン映画は…? 期待外れの名探偵コナン劇場版(3)コナンがめちゃくちゃ!? 衝撃展開の理由は?

大人から子どもまで幅広い世代から支持される『名探偵コナン』シリーズ。劇場版の総数は2023年時点で26作を誇るが、その中には残念ながらファンからの評判が振るわなかった作品も存在する。今回は、「劇場版 名探偵コナン」の中から最も残念とされる作品を5本セレクト。その理由まで詳しく解説する。(文・ガラガラ)

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コナンが自由奔放すぎる!?
いつものお約束もほどほどに…。

『名探偵コナン 絶海の探偵』(2013)

写真:映画チャンネル編集部
写真映画チャンネル編集部

上映時間:110分
監督:静野孔文
原作:青山剛昌
脚本:櫻井武晴
キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平、堀川りょう、宮村優子、林原めぐみ、緒方賢一、松井菜桜子、茶風林、岩居由希子、高木渉、大谷育江、柴咲コウ

【作品内容】

コナンたちは京都・舞鶴湾で開催するイージス護衛艦「ほたか」の体験航海に訪れる。

ところが、体験航海中に未確認物体が艦が接近するなど、何やら不穏な気配が漂う。

海上自衛隊員は何事もなく心配は要らないと説明するも、コナンは船内を調べることに。すると謎の女性自衛官と遭遇。さらには、男性自衛官が殺人されていることを知る。

さらに捜査を進めると某国のスパイ「X」が艦に乗り込んでいることが判明。果たしてスパイの目的は一体何なのか…。

【注目ポイント】

劇場版第17作。本作はイージス艦の上が舞台だ。防衛省と海上自衛隊が全面協力のもと、艦内の設備や海上自衛官の仕事などが鮮明に描かれている。

そして、事件は某国のスパイ「X」をめぐるミステリーとなっていて、劇場版名探偵コナンの中でも難しめの話だ。男性の自衛官殺害のトリックや、スパイ「X」の狙いなどは映画を見ただけではわかりずらい。

おなじみの派手な爆発などのアクションもかなり控えめでかなり大人向けという内容だ。

本作は17作目ということもあり、制作陣としても新たな要素をどう取り入れるかという思いは少なからずあるはず。脚本を担当したのはコナンシリーズでは初となる櫻井武晴(さくらいたけはる)氏。

主にミステリードラマの脚本で知られており、『相棒シリーズ』(テレビ朝日系)や『科捜研の女シリーズ』(テレビ朝日系)を手掛けている。こういった起用にもその意向が伺えるだろう。

また、いつも事件の事となるとなりふり構わないのがコナンだが、今作では度を越えた自由奔放ぶりなのがやりすぎ感がある。電波を発する危機が使用禁止な船内で構わず電子機器を使用したり、過剰なまでにトイレに行ったりと落ち着きがない。

いつも通りといえばそうなのだが、何事も繰り返しすぎるとあきれたような気持ちになってしまうだろう。

キャラクター性やアクションよりもミステリー性を重視した作品であり、ミステリー好きな人向けの作品と言えそうだ。

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