構想40年&私財186億円! フランシス・F・コッポラ監督最新作『メガロポリス』ポスタービジュアル&予告編公開
『ゴッドファーザー』(1972~)シリーズや『地獄の黙示録』(1979)などの名作を生み出してきたフランシス・フォード・コッポラ監督が、1980年代より温めてきた企画がついに完成。映画『メガロポリス』が、6月20日(金)より日本公開&IMAX上映されることが決定。ポスタービジュアルと予告編が公開された。(文・編集部)
人生をかけて作り上げたー大叙事詩
本作は、フランシス・フォード・コッポラ監督が幼少期に観たH.G.ウェルズ原作の映画『来るべき世界』(1936)より着想を得て、1980年代より脚本を構想したという。
2001年にニューヨークで実施された台本読み合わせでは、ロバート・デ・ニーロ、ポール・ニューマン、レオナルド・ディカプリオ、ユマ・サーマン、ジェームズ・ガンドルフィーニ、ラッセル・クロウなど名俳優たちが参加した。撮影準備を進めていたが、同年ニューヨークで9月11日の悲劇が起こり、企画は中断となった。
2007年には支援も途絶え、一度は断念の危機に立たされたが、コッポラは決して諦めなかった。その理由として、「この作品は私の中でまだ孵化し続けていた。というのも、私は作り方を知らない映画を作るのが好きだからだ。作り方を知らなければ、映画が作り方を教えてくれる。それに耳を傾けると、とてもエキサイティングなんだ」と語っている。
そして約300回にも及ぶ脚本の書き直しを経て、彼は自身のワイナリーの一部を手放し、私財1億2000万ドル(約186億円)を投じて映画製作を再始動。85歳になる今、まさに人生を賭けた渾身の1作を作り上げた。
本作の舞台は、富裕層と貧困層の格差が社会問題化したアメリカ共和国の大都市ニューローマ。古代ローマの叙事詩を現代のアメリカと重ね合わせたことについて、コッポラ監督は「アメリカが共和制ローマの再来であることは明らかだ。ニューヨークに行けば、ローマ時代の建物で埋め尽くされていることに気づかされるだろう。私の意図は、古代ローマを模倣した現代のニューヨークを舞台にしたローマ叙事詩を書くことだった」と語っている。
記念すべき超大作となった本作には、アダム・ドライバー、ジャンカルロ・エスポジート、ナタリー・エマニュエル、オーブリー・プラザ、シャイア・ラブーフ、ジョン・ ヴォイト、ローレンス・フィッシュバーン、タリア・シャイア、ジェイソン・シュワルツマン、ダスティン・ホフマンなど、超豪華かつ実力派俳優たちが出演する。
【予告編】
【作品情報】
脚本/製作/監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:アダム・ドライバー、ジャンカルロ・エスポジート、ナタリー・エマニュエル、オーブリー・プラザ、シャイア・ラブーフ、ジョン・ ヴォイト、ローレンス・フィッシュバーン、タリア・シャイア、ジェイソン・シュワルツマン、ダスティン・ホフマン
2024年/アメリカ/英語/138分/カラー/原題:Megalopolis
配給:ハーク、松竹 提供:ハーク、松竹
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