「役者は力仕事」上昇志向の強いキャリアウーマンを好演。映画『わたしの見ている世界が全て』主演・森田想さん独占インタビュー
text by ZAKKY
佐近圭太郎監督による、『わたしの見ている世界が全て』が3月31日より公開される。主演の森田想さんは、上昇志向の強いキャリアウーマンの女性・遥風を熱演し、マドリード国際映画祭2022外国映画部門主演女優賞を受賞。今回は、親族問題、兄妹各々の仕事や結婚・恋愛事情などを赤裸々に描いた本作で主演を務めた森田さんのインタビューをお届けする。(取材・文:ZAKKY)
【森田想 プロフィール】
2000年2月11日生まれ、東京都出身。7歳から子役として活動し、数々の映画やドラマに出演。2018年には『アイスと雨音』で映画初主演を果たした。主な出演作は『君は永遠にそいつらより若い』(2021)、『わたし達はおとな』(2022)など。
「想像したことが現実化するように」
実年齢よりも上の女性を演じる上で意識したこととは?
―――森田さんが演じた遥風は、少し性格がキツめの女性です。演じる上で意識したことを教えてください。
「セリフの話し方でしょうか。語尾や句読点のキツさなどを意識して、演じましたね」
―――遥風の年齢設定は、おいくつなのでしょう?
(近くにいた佐近監督に)「あれ?遥風って、何歳でしたっけ?」
佐近監督「26~27歳の設定ですね」
「ということみたいです(笑)。いや、もちろん、私も年上の人物だということは意識しながら、役作りはしました。子供っぽくならないようにと。ただ、無理な背伸びはしないようにも心がけました。今の私は23歳なのですが、実際に撮影した時は21歳だったので」
―――そうだったんですね!? 当時の年齢で、あのような女性像を演じられるとは…。
「私は子役時代からずっと役者をやっているので、実際には会社員経験もありません。今回の役を演じるにあたり、まずは先輩俳優が演じる会社員役を参考にしました。
それから実際に会社に勤めている友人や周囲の方々から聞いたことを役作りに活かしました。また、“森田想”のままではなく、“会社員”でいようと強く自分に言い聞かせていました。想像したことが現実化することを強く思いながら」