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映画『東京物語』世界が認める名作を徹底解説。「私ずるいんです」紀子の言葉の真意とは? <あらすじ 評価 考察 レビュー>

text by 編集部
映画『東京物語』イラスト:naomi.k

映画『東京物語』イラスト:naomi.k

東京物語

4.5
原題:
製作年:
1953年(日本)
監督:
小津安二郎
脚本:
小津安二郎, 野田高梧
撮影:
厚田雄春
音楽:
斎藤高順
配給:
松竹
上映時間:
136分
出演:
笠智衆, 東山千栄子, 原節子, 杉村春子, 山村聡, 三宅邦子, 香川京子

演出:
18点
脚本:
18点
配役:
18点
映像:
15点
音響:
14点

映画「東京物語」は何がすごいのか? 演出、脚本、配役、映像、音楽の項目で徹底解説。小津安二郎監督による不朽の名作。笠智衆、東山千栄子、原節子、杉村春子、山村聡ら出演。家族の絆と人間の一生を描いた日本映画史に残る珠玉のホームドラマ。今観るとつまらない? その真の評価を多角的な視点から明らかにする。

東京物語のあらすじ

尾道で暮らす周吉(笠智衆)と妻のとめ(東山千栄子)は、東京にいる子供たちを訪ねに行く。下町で小さな病院を営む長男の幸一(山村聡)は日夜仕事に追われており、上京した父母の世話を妻の文子(三宅邦子)と妹の志げ(杉村春子)に押しつけてしまう。

しかし、文子と志げもまた日々の生活に忙しく、次第に老夫婦の面倒をみるのが重荷になっていくのだった。 上京したはいいものの、子供たちに邪険に扱われ、疲弊していく周吉ととめ。行き場のなくなった2人が頼れる相手は、戦死した次男の嫁・紀子(原節子)だけだ。紀子は義父母を東京観光に連れて行くなど、親切のかぎりを尽くし、2人の心を明るくする。

東京滞在を終えた老夫婦は帰路の列車に乗る。しかし…

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