映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』は実話? マット・デイモンとベン・アフレックの親友コンビが描いた名作を解説
text by 編集部
第70回アカデミー賞で2部門に輝く青春映画の代表作、映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』、同作は公開から20年以上の月日が経った現在でも、世界中の数多くの人に愛され続ける名作である。今回は米Movie Webを参考に、本作の印象的な物語の中で、実話を基に制作が行われた興味深いシーンを解説していく。
実話を基にした映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の軌跡
ハリウッドは、現代的なテーマ、忘れることのできないキャラクターや示唆に富んだ物語など、世代を超えて共鳴する名作を数多く生み出してきた。
その内の一つが、20年以上前に公開された、映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)だ。
本作では、映画『ボーン・アイデンティティー』(2002)や『最後の決闘裁判』(2021)の俳優マット・デイモンと、映画『ザ・コンサルタント』(2016)や『ゴーン・ガール』(2014)の俳優ベン・アフレックという、幼馴染の2人が脚本を手掛ける。
さらに、映画『ミルク』(2008)や『ドント・ウォーリー』(2018)のガス・ヴァン・サントが監督を務め、主人公であるウィル・ハンティングと、ウィルの親友であるチャッキー・サリヴァンという2人の友情をスクリーンに映し出した。
本作は、心理学教授ショーン・マグワイア(ロビン・ウィリアムズ)が、知的な少年ウィル・ハンティング(マット・デイモン)にカウンセリングを通して彼の人生に入り込み、ウィルの心の中に潜む悪魔と向き合わせ、より良い人生へ導く物語。ウィルはショーンに出会うまで、未解決のままとなっていた心の奥に潜む葛藤に対処できずにいたのだ。
本作は、1997年のアカデミー賞では合計9部門にノミネートされ、うち2部門は助演男優賞(ウィリアムズ)と脚本賞(アフレックとデイモン)を受賞した。
デイモンはハーバード大学在学中、演劇の課題で本作『グッド・ウィル・ハンティング』を執筆。後にアフレックも執筆に加わった。
果たしてマット・デイモンが制作した本作の物語は、実話を基に制作された作品なのだろうか。