『進撃の巨人』 Netflixで再び実写化か? 成功のカギを握るものとは? 『ONE PIECE』に続けるか…徹底解説
text by 編集部
2023年8月の配信以来、世界で注目を集めているNetflix実写版『ONE PIECE』。本作の成功に伴い、次は諌山創の人気漫画『進撃の巨人』が実写化されるのではないかと話題を集めている。今回は、米MovieWebを参考に、『進撃の巨人』の成功戦略を徹底考察する。
『ONE PIECE』以外はほとんど失敗!?
10年の連載の末、憂鬱で悲痛なラストで幕を閉じた『進撃の巨人』。その独創的なストーリーは、本作を史上最高のコンテンツのひとつたらしめている。主人公のエレン・イェーガーは、憎悪にまみれた怪物を擬人化した存在だった。しかし、その内容は、人間の本質をえぐる驚くべきものだ。
『ONE PIECE』の実写化が成功し、ファンはクリエイターによる実写シリーズに欲目を出している。しかし、『ONE PIECE』以外の実写化作品は、原作の意に沿わないキャスティングやずさんなCGなどから、ほとんど失敗していることを思い出してほしい。例えば『DEATH NOTE』は、アニメは最高なのに2017年に配信された実写版はイマイチな結果に終わっている。結局のところ、問題は『進撃の巨人』が成功するかどうかなのだ。
Netflixでは、専任の監督が、演出が原作に沿っているかどうかをチェックしている。『進撃の巨人』が実写化されるなら、原作者の諌山やアニメ版『進撃の巨人』のクリエイターが監督に就任するだろう。
仮に『進撃の巨人』の生みの親で卓越したストーリーテラーでもある諫山が監督になった場合、成功は約束されたようなものだ。しかし、2015年に公開された実写映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の失敗から、彼が実写化にそこまで乗り気だとは思えない。
また、原作を忠実に再現できる経験豊富なスタッフが見つかったとしても、入り組んだストーリーやアクションなど問題は山積みだ。それに、本作の戦闘シーンの大半は、エレン率いる調査兵団が立体機動装置を使用して巨人を倒すというもので、再現は容易ではない。もし、戦闘シーンが省略されれば、ファンから大目玉を食らうのは間違いない。
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