終わらないでほしい…なぜ「何食べ」に癒されるのか …? ドラマ『きのう何食べた? シーズン2』第10話考察&感想レビュー
text by 會澤奈津美
テレビ東京系にて放送中の『きのう何食べた?』。本作は、几帳面な弁護士・シロさんと、人当たりの良い美容師・ケンジの日々を、食生活メインに描く。第10話はシロさんが、ついにケンジの家族と会うことに。また「何食べ」がなぜこんなにも癒されるのかも解説していく。(文・會澤奈津美)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
ケンジの母親がシロさんに会いたかった理由とは
事務所を継ぐことを決意したシロさんは、大先生(高泉淳子)にそのことを伝える。定時で帰れなくなるかもと事務の片岡さん(山村ゆりか)が心配するが、「そこは死守します」と力強く答えた。
シロさんは大先生と初めて一緒に食事をした事を思い出し、「まさか自分が継ぐとは思っていなかった」と口にする。しかし、大先生は初めて会った時から長い付き合いになると確信していた。20年の時を経て、その予感は的中する。
その夜にケンジから、母親(鷲尾真知子)がシロさんに会いたがっていると聞き、大先生と初めて食事をしたうなぎ屋さんを予約。ケンジの家族(母親と姉2人)と初めて会うことになった。シロさんと会うことを希望したケンジの母だったが、その理由は明かされないまま、明るい姉たちの軽快なトークによって、楽しい時間が流れる。
そして食事を終えた後、母親がその真意を話す。美容師であるケンジの母親は、常連客から息子を亡くしたエピソードを聞いたという。
「もしケンジが今亡くなったらと考えた時、筧さん(シロさん)と顔を合わせてなかったら、友人としてしかケンジを見送ることができない。1度顔を合わせておけば、身内として一緒に見送れると思ったから」と、シロさんとケンジを想った母親の決意は2人の目を潤ませる。