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なぜ吉田羊は“クドカンドラマの理想の女性” なのか? ドラマ『不適切にもほどがある!』第6話考察&感想レビュー

3月1日(金)放送のTBS系金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』「昔話しちゃダメですか?」と題した第6話は、昔の武勇伝を語るおじさんと、昔を知ろうともせずに「古い」の一言で片付ける若者の確執とを描く。一方、純子と自分の未来を知ってしまった市郎が昭和に帰り…。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

おじさんおばさんが昔話ばかりする理由

『不適切にもほどがある!』第1話より ©TBS
不適切にもほどがある第1話より ©TBS

EBSテレビのカウンセラーとして働く市郎(阿部サダヲ)は、渚(仲里依紗)の同期でドラマ部の羽村由貴(ファーストサマーウイカ)の相談を受けていた。「どうした?不倫しちゃった?」と一言目から不適切発言を繰り出し、昭和60年の“不倫ブーム”ではあの板東英二すらモテていたという小ネタをぶち込む。

羽村は春の新ドラマの製作にあたり、憧れの脚本家・江面賢太郎(池田成志)と対面できることを楽しみにしていたという。

しかし市郎は、純子が9年後に死んでしまうという運命を知り、心ここに在らずであった。

そんなことも知らず話の続きを始める羽村。彼女は、学生時代から“エモケン”のファンであり、いつか一緒に仕事をしたいと望んでいたものの実際に会ってみると、ドラマの内容に全く触れないどころか“ジョニーことギバちゃん(柳葉敏郎)”、“哀川の翔ちゃん”など、芸能人の名前を出しては古めの自慢話ばかりすることにうんざりしてしまったという。

さらには女性用風俗、シェアハウスなど使い古されたネタをさも新しいテーマであるかのように話し、どこかで見たことがあるような設定を提案する始末。

自分が“オワコン化”していることを認めたくないエモケンの抵抗に、羽村は心底がっかりしていた。

それを聞いた市郎は、自分が彼に昔話はやめるよう指摘すると提案し、次の会議に出席することを約束する。

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