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「声優の存在よりキャラクターが大事」映画『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』剣城斬鉄役・興津和幸氏が語る

大人気漫画『ブルーロック』。シリーズ初の映画である『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』が4月19日から全国公開。TVシリーズで放送した主人公・潔 世一の物語を、人気キャラである凪 誠士郎視点で見ることができる本作。今回は、凪と同じチームVのメンバー・剣城斬鉄を演じた声優・興津和幸氏に、劇場版の魅力やアフレコ現場の裏話などをお聞きした。(取材・文:タナカシカ)

『エゴ』の先にある『チームワーク』

©金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会 
©金城宗幸三宮宏太ノ村優介講談社劇場版ブルーロック製作委員会

――『ブルーロック』は、2022年から地上波アニメ(テレビ朝日系)で放映されていましたが、斬鉄役を演じるにあたり、どのような心持ちだったのでしょうか。

「全身全霊で!コンプリートしました!(笑)」

――元々、原作は読まれていたのでしょうか。

「いや、オーディションのお話をいただいた際に初めて読みました。『斬鉄くん面白いな』と思って、テープを送って。それで斬鉄役に決まりました」

――『ブルーロック』は、スポーツ×デスゲームという他にないストーリーですが、初めて原作を読まれた際、率直にどう思われましたか?

「みんな熱苦しいな〜と思いましたね(笑)でも、そんなに自分のエゴを押し付け合っていい世界は新しいなとも思いました。譲り合うことがいいとされている世の中で、全力で自分のエゴを出していく。そしてその先にあるものが『チームワーク』というところに繋がっていくのは本当にすごいですよね」

――ちなみに、興津さんご自身は、サッカーのご経験はあったのでしょうか?

「小学一年生から三年生まで少年サッカーチームに居ましたが、ボールが当たると痛いのでやめました。あと、走るのが遅くて。ドリブルしようと思ってもボールに追いつけなかったんです(笑)」

――辞めた理由がとても面白いです(笑)今作『劇場版ブルーロック – EPISODE 凪-』の脚本を読んだ際に感じた、印象や感想などをお聞きしたいです。

「TVシリーズよりも、斬鉄くんの出番が大幅に増えたので、嬉しかったです。脚本を読んだ時の印象だと、斬鉄くんの考えている志を感じることができて、キャラクター作りにより深みが増したなと自負しております! これ文字で伝わるかな(笑)」

――斬鉄への愛が伝わってきます! 役作りをするにあたって、どういったことをされたのでしょうか。

「TVシリーズまでの本編だと、コメディ担当のような役どころでしたが、ただのバカじゃない。志をしっかり持ったバカなんだ。ということを、ご覧になるお客様に届けなきゃいけない。そういった面を改めて考えました。今作で、斬鉄くんの『バカなりのかっこよさ』が伝わったら嬉しいです」

――それは、斬鉄の心の声があるということでしょうか。

「そうです。今回、斬鉄くんの長い心の声があります! 心の声って、30分のアニメだったら、主人公とかメインキャラじゃないと描かれないんですよ。でも今回、斬鉄くんも心の中で語るシーンがあるので、そこは是非注目していただきたいです」

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