映画「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」欲望と残酷な悲劇の傑作<あらすじ 考察 解説 評価 レビュー>
映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』イラスト:naomi.k
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
- 原題:
- There Will Be Blood
- 製作年:
- 2007年(アメリカ合衆国)
- 監督:
- ポール・トーマス・アンダーソン
- 脚本:
- ポール・トーマス・アンダーソン
- 撮影:
- ロバート・エルスウィット
- 音楽:
- ジョニー・グリーンウッド
- 配給:
- ディズニー
- 上映時間:
- 158分
- 出演:
- ダニエル・デイ=ルイス, ポール・ダノ, ケヴィン・J・オコナー, キアラン・ハインズ, ディロン・フレイジャー
第80回アカデミー賞 - 主演男優賞、撮影賞
第58回ベルリン国際映画祭 - 監督賞、芸術貢献賞
第73回ニューヨーク映画批評家協会賞 - 男優賞、撮影賞
第65回ゴールデングローブ賞 - 男優賞(ドラマ)
第61回英国アカデミー賞 - 主演男優賞
第60回全米撮影監督協会賞
第42回全米映画批評家協会賞 - 作品賞、主演男優賞、監督賞、撮影賞
第33回ロサンゼルス映画批評家協会賞 - 作品、男優賞、監督賞、美術賞
第14回全米映画俳優組合賞 - 主演男優賞
第13回放送映画批評家協会賞 - 主演男優賞、音楽賞
- 演出:
- 14点
- 脚本:
- 13点
- 配役:
- 16点
- 映像:
- 16点
- 音響:
- 10点
映画「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説! ポール・トーマス・アンダーソン監督の長編第5作。ダニエル・デイ=ルイス、ポール・ダノ、ケヴィン・J・オコナー、キアラン・ハインズ、ディロン・フレイジャーら出演。この映画の真の魅力、そしてその結末とは?
ゼア・ウィル・ビー・ブラッドのあらすじ
1898年、アメリカ西部。実業家のダニエル・プレインヴュー(ダニエル・デイ=ルイス)は、幼い息子・H・Wと2人で各地を転々とし、油田開発で一攫千金を目論んでいた。
10年後。石油ビジネスのプロとなったダニエルは、牧場一家の長男サンデー・ポール(ポール・ダノ)から、サンデー牧場に「油脈がある」と聞かされる。ダニエルはサンデーの話を信じ、サンデー家から採掘権を買い取ると、仲間を集めて地面を掘り進める。
数日後、ダニエルの読みどおり、油脈を掘り当てることに成功するも、不慮の爆発事故により、巻き込まれたH・Wの聴力が失われてしまう。その後、H・Wは精神的に不安定になり、手を焼いたダニエルは我が子を寄宿学校に入れ、親子は離れて生活することになった。
油脈発掘に成功したダニエルの名前は一躍アメリカ中に知れ渡ることになった。そんな中、突然ダニエルのもとにヘンリー(ケヴィン・J・オコナー)と名乗る男が訪れる。ヘンリーは自身が「ダニエルの生き別れた弟である」と説明。最初は怪訝に思っていたダニエルだったが、徐々にヘンリーの話を信じ、彼を自身の片腕として重宝するようになった。
しかし、ヘンリーと行動を共にするにつれ、彼の言動が破綻していることに気づく…。