NO.1 ジョン・フォード
アカデミー賞獲得歴
監督賞:『男の敵』(1935)
監督賞:『怒りの葡萄』(1940)
監督賞:『わが谷は緑なりき』(1941)
監督賞『静かなる男』(1952)
ジョン・フォード監督は、50年以上のキャリアの中で140本もの映画を監督し、映画史において最も重要で影響力のあるパイオニアとされている。映画界には数多く、鬼才監督や、巨匠、天才などと呼ばれる監督が存在するが、ジョン・フォード監督に関しては、その数多くの才能を持った映画監督達の父や、神とまで呼ばれ多くの映画ファンに愛され続けている映画の歴史そのものと言える。
1914年に、アメリカのメイン州からカリフォルニア州に移り住んだフォード監督は、3年後に西部劇のスターであるハリー・ケリーを起用し、初の長編映画『誉の名手』を監督。
その後、無声映画から有声である、映像と音声が同期された“トーキー映画”への移行に成功し、1936年の映画『男の敵』で初めて監督賞にノミネート、受賞を果たし、1941年の映画『怒りの葡萄』と、1942年の映画『わが谷は緑なりき』で2年連続監督賞を受賞し、作品賞も受賞した。
1953年には、モーリン・オハラと、フォード監督の長年の友人で度々主演を務めたジョン・ウェイン主演である人間関係をユーモラスに描いたヒューマンラブストーリー『静かなる男』で、アカデミー監督賞と作品賞を受賞。アカデミー賞では合計6つの部門を受賞し、監督賞を史上最多の4回受賞している。
今回はアカデミー賞の主要部門である“監督賞”を一度だけではなく、複数回獲得している巨匠中の巨匠を一挙紹介した。それぞれの代表作は各種配信サービスを通じて手軽に鑑賞可能なので、ぜひチェックしてみてほしい。
【関連記事】
映画「ゴッドファーザー」史上最高級の傑作、何が素晴らしいのか<あらすじ 考察 解説 評価 レビュー>
映画『サイコ』映画史に残る殺人シーンを徹底解説。一度は観るべきサスペンス映画の金字塔 <あらすじ 考察 評価 レビュー>
映画「タクシードライバー」ラストシーンは主人公の妄想!? 孤独なテロリストを描いた問題作<あらすじ 考察 解説 評価>