ホーム » 投稿 » コラム » 映画『AKIRA アキラ』のすごさとは? 世界中で評価される理由を3つのポイントから徹底解説【あらすじ 考察 解説】 » Page 3

映画『AKIRA』の凄いポイント③

漫画連載を休止してまで映画化に踏み切った

Getty Images

当時の、いや、今の漫画界でも異例のことであるが、作者の大友克洋は、漫画連載を休止してまで、映画化に踏み切った。もちろん、続編があることが前提で漫画連載中でも映画化が成されるパターンはあるが、『AKIRA』は、「映画は映画で別モノ」という1本の作品として作り上げた、先駆け的な作品とも言える。

原作では生存している超能力者・AKIRAが、映画版ではすでに死んでいるという設定になっている。また、原作では重要な役回りである超能力者・19号であるミヤコという老婆は、映画版では、ただの街の占い師になっている。この改変に、映画版で『AKIRA』を知り、後追いで原作を読んだ筆者はとても驚いた。

なんと言っても映画版『AKIRA』は、原作を知らなくても、1本のエンターテインメント作品として楽しめるという点が、最高の強味ではないだろうか。

「鉄雄ーーー!!」

「うるさーい! 俺に命令するなーーー!!」

間違いなく、観終わった後に主要キャラクターのセリフを言わずにはいられないだろう。公開から35年経った現在でも、いや、現在だからこそ、心に刺さる作品であり、未見の方には、ぜひ、鑑賞していただきたい。

(文・ZAKKY)

Amazonプライムで観る↓

U-NEXTで観る↓

Get it on Apple TV

【関連記事】
大失敗のジャンプ映画は…?『週刊少年ジャンプ』原作の実写映画ワースト5選。原作ファン大ブーイングの問題作をセレクト
史上最高のジャンプ漫画実写化は?『週刊少年ジャンプ』原作の実写映画ベスト5選。コミックを超える感動が味わえる逸品も!?
映画『TENET テネット』史上屈指の難解映画をわかりやすく解説。未来人の目的は? 「アルゴリズム」の意味とは?

1 2 3
error: Content is protected !!