ぎこちないダンスが物議を醸す…。
豪華タレント4名が個性を消し合う展開に
第3位 ウォルター・マッソー&ライザ・ミネリ&ダドリー・ムーア&リチャード・プライヤー
1983年、4年連続の司会者ジョニー・カーソンから一転し、マッソー、ミネリ、ムーア、プライヤーの不思議な組み合わせの司会者たちがこの役を担った。ウォルター・マッソーは、『恋人よ帰れ!わが胸に』(1966)でアカデミー最優秀助演男優賞を受賞した名優であり、ライザ・ミネリは、女優のジュディ・ガーランドを母に持つ二世女優。また、ダドリー・ムーアはイギリス出身の俳優で、1970年代後半からはハリウッドを主戦場にして活躍。リチャード・プライヤーは、エディ・マーフィやクリス・ロックなどに影響を与えたことで知られる、アフリカ系アメリカ人コメディアンの元祖とも呼べる存在だ。
個性豊かな4人の司会者が一列に並び、オープニングの曲に合わせて踊り揺れ動く姿は、長い歴史を誇るアカデミー賞授賞式のパフォーマンスにおいて最もぎこちないものとして有名だ。
ライザ・ミネリは、舞台裏で「リチャード、ダドリー、ウォルターはまだリハーサル中なんだ」とジョークを飛ばして、その場の調和を保とうとしたが、このぎこちないバラバラな動きが、アカデミー賞の雰囲気を壊してしまったと低評価を受けている。