繊細さと華やかさを纏う、令和最強の二枚目俳優
吉沢亮『仮面ライダーフォーゼ』(2011)
脚本:中島かずき ほか
キャスト:福士蒼汰、高橋龍輝、清水富美加、吉沢亮 ほか
吉沢亮が仮面ライダーシリーズに登場したのは、2011年放送の『仮面ライダーフォーゼ』である。本作で吉沢は、仮面ライダーメテオ/朔田流星を演じた。朔田流星は、交換編入制度により天ノ川学園高校へ転入してきた昴星高校の2年生。星心大輪拳を体得し、高い戦闘センスを誇る彼は、親友を救うためにゾディアーツと戦い、やがて仮面ライダー部の仲間たちと絆を深めながら成長していく。
吉沢はこの役で、整ったルックスと端正な立ち居振る舞いに加え、仲間との関係に揺れる葛藤や、内に秘めた強い決意を丁寧に表現。アクションとドラマの両面から、作品に厚みをもたらした。ちなみに本作には、2025年公開の映画『国宝』で吉沢と共演している横浜流星も出演している。
吉沢はその後、『銀魂』(2017年)、『リバーズ・エッジ』(2018年)、『キングダム』(2019年)シリーズなど、エンタメ産業を支えるドル箱コンテンツである漫画実写化に欠かせない存在に成長。特に『キングダム』では、アクション面は主演の山﨑賢人に任せ、人間ドラマに深みを持たせる役割に徹し、演技派俳優として高い評価を得た。
吉沢の魅力は、端正な容姿もさることながら、繊細な感情の動きや静かな覚悟を的確に表現できる演技力にある。
「仮面ライダー出身俳優」という肩書きを超え、いまや現代の日本を代表する俳優の一人へと成長を遂げた吉沢亮。その歩みは、仮面ライダーシリーズが俳優にとって貴重な成長の場であり、次なる飛躍の礎となることを改めて物語っている。
(文・編集部)
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