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コロナ禍が祟ってアメリカで低迷

『TENET テネット』(2020)

上映時間:150分
原題:Tenet
製作国:アメリカ
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
キャスト:ジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・パティンソン、エリザベス・デビッキ、ディンプル・カパディア、アーロン・テイラー=ジョンソン、マイケル・ケイン、ケネス・ブラナー

【作品内容】

CIA工作員の“名もなき男”(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、とある研究室で、弾痕から拳銃の中へ逆行する弾丸を見せられ、“時間を逆行させる”未来の装置が存在し、その装置を使って第3次世界大戦を起こそうとしているテロ集団がいることを知る。

彼は協力者ニール(ロバート・パティンソン)と組み、この弾丸を売った人物を追ってインドのムンバイへ飛ぶ。これらの陰謀の陰では、未来人と共謀する武器商人のアンドレイ・セイター(ケネス・ブラナー)がいた。

“名もなき男”とニールは世界滅亡の陰謀を阻止すべく力を合わせる。

【注目ポイント】

クリストファー・ノーラン監督
クリストファーノーラン監督Getty Images

2億2500万ドル(約313億円)もの製作費を投じ、本物の飛行機(ボーイング747)を買い上げた上で、実際に激突させるなど、脅威の大スケール描いた極限のタイムサスペンス超大作。2021年アカデミー賞では視覚効果賞を受賞した。

SF大作を数多く手掛けながらも、特撮を多用し極力、CGの使用を避け、デジカメではなくフィルム撮影にこだわりを持つ一方で、いち早くIMAXカメラを導入するなど、独特の感性を持ち合わせるノーラン。

『007』シリーズのファンでもあり、「いつかはボンド映画を監督したい」と語る彼にとって初となるスパイ映画だったが、本国アメリカでは、新型コロナウィルスの影響をモロに受け、興行収入は公開5週間で4500万ドル(約63億8000万円)と低迷。

一方で、欧州や中東、日本では大ヒットを記録し、結果的には、日本での興行収入が20億円を突破し、全世界での興行収入も約3億6000万ドル(約526億円)を記録した。

新型コロナに苦しむ映画業界に、極上のスペクタクル作を届け、改めて映画の素晴らしさを示した作品となった。

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