27年にも及ぶ「M:I」シリーズ記念すべき第1作目
映画史に残る“ワイヤー宙吊り”シーン
『ミッション:インポッシブル』(1996)
上映時間:110分
原題:Mission: Impossible
製作国:アメリカ
監督:ブライアン・デ・パルマ
脚本:デヴィッド・コープ、ロバート・タウン
キャスト:トム・クルーズ、ジョン・ヴォイト、エマニュエル・ベアール
【作品内容】
往年の人気テレビドラマ『スパイ大作戦』を、豪華キャストでスクリーンに蘇らせた大ヒット作。
秘密諜報組織IMFの所属する若きエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、プラハでの作戦に参加するが、謎の襲撃に合い、メンバーたちが次々と殺されてしまう。ただ独り生き残ったイーサンは、裏切り者の濡れ衣を着せられるが逃亡。イーサンは、自身の潔白を証明するために調査を開始する。
【注目ポイント】
まさかここまで続くとは思わなかった、トム・クルーズのライフワーク『ミッション:インポッシブル』の記念すべき第一弾。いまから27年前の作品ということが信じられないが、さすがにトムが若い。
そして、天井からワイヤーで吊り下げられるシークエンスなど、いまだにパロディが量産されるようなアイコニックなシーンが続出し、ワクワクするスパイガジェット、ゴムマスクの変装、仲間が裏切る展開、等身大のアクションシーンなど、シリーズの魅力がすべて詰まっていると言っても過言ではない。
エマニュエル・ベアールやジャン・レノなど、世界中からかき集めた豪華キャストの活躍も素晴らしい。近作ではイーサンもすっかり落ち着いてしまい、渋い顔を見せることが多いが、この頃の短髪で精悍なルックスと小生意気なキャラクターにも捨てがたい魅力がある。
シリーズの原点というだけでなく、アクション映画のエポック作として、改めて評価したい。