ワンピース界のジャイアン
アーロン
演じるなら、この人!
〜遠藤憲一〜
ナミの育ったココヤシ村を8年間も支配している魚人海賊団アーロン一味の船長で、ルフィが初めて対峙する異種族の敵。
Netflix版では、ラスボスとして登場した。ココヤシ村で平和に暮らしていたナミの育て親を、目の前で撃ち殺す残忍な性格だ。後の「魚人島編」では、アーロンの残虐な行動が、魚人族を差別した人間に対する復讐心に根ざしていたことが明らかになる。しかし、どんな事情があるにせよ、長きにわたってナミの心をいたぶったことには変わりなく、情状酌量の余地はない。アーロンはグランドライン突入前の「ワンピース」前半戦における最大の敵となった。
アーロンはアロハシャツ短パンという、さまぁ〜ずの三村を彷彿されるファッションだが、263cmの身長とバキバキに割れた筋肉、水色の肌、長くギザギザとした鼻がその強さを物語っている。
このようにワンピースでは漫画ならではの変わった風貌のキャラがたくさん登場するが、アーロンはその代表格。そのため日本人での実写化は到底不可能と批判されることは容易に想像できるし、俳優たちも演じたがらないだろう。
しかし、ここで思い出してほしい作品がある。それはバカリズム脚本の映画『地獄の花園』(2021)だ。OLの派閥争いを笑いを交えて描いたこの作品、登場人物は全員女性…のはずだが、「魔王」という異名を持つ女番長として登場するのが、日本を代表するコワモテ俳優・遠藤憲一だ。
昭和を象徴とする女番長のヘアスタイルにロングスカート、濃いメイクをした遠藤憲一は、どう考えても男性にしか見えないのだが…、遠藤はその役の格好で東京コレクションのステージに。主演の永野芽郁らとともにモデルウォーキングするなど、すっかりイメージを定着させることに成功した。
この他にも突飛な役を多数演じているが、「スケジュールが許す限り断らない」と遠藤が自ら公言しているため、製作陣から重宝されるのだろう。素晴らしい演技力もさることながら、そのフットワークの軽さも日本を代表する名バイプレイヤーとなった要因の一つに違いない。
また、Vシネマで培ったドスの効いた発声も、悪役を演じる上で大きな武器となる。遠藤憲一であれば、ワンピース前半戦最大の敵を迫力たっぷりに演じてくれるに違いない。
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