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差別と迫害に満ちたアイヌ民族の真実。映画『カムイのうた』 島田歌穂が歌う主題歌「カムイのうた」のMV解禁!

text by 編集部

語り継がねばならない真実の物語――。アイヌ民族の壮絶な歴史を描いた映画『カムイのうた』が、2024年1月26日(金)にヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次公開される。この度、主人公の伯母役を務める島田歌穂が歌う、同作の主題歌「カムイのうた」のミュージックビデオが解禁となった。

壮大な自然美に負けない島田歌穂の歌声が胸に沁みる…。
主題歌「カムイのうた」MV解禁!

Ⓒシネボイス
Ⓒシネボイス

主題歌を歌い上げるのは、本作に主人公の伯母役としても出演している島田歌穂。作詞は本作の監督・菅原浩志が手掛け、作曲・編曲を島田歌穂のご主人でもある、ピアニスト、音楽プロデューサーの島健が担当した。

そして解禁された主題歌MVで、夫婦共演を披露している。

壮大な北海道の自然美に負けることのない、島田歌穂の澄み渡るような歌声が聞くものの胸に沁みわたる。更に、映画の中の名シーンも織り交ぜ、必見のMVが完成した。

本作は、若干19歳にして素晴らしい文章力でアイヌ文化を後世に残し、この世を去った実在の人物・知里幸恵をモデルに描かれた物語だ。11月23日(木・祝)の北海道先行公開に向けて解禁される、主題歌MVにご注目いただきたい。

【物語】

Ⓒシネボイス
Ⓒシネボイス

アイヌの心には、カムイ(神)が宿る――学業優秀なテルは女学校への進学を希望し、優秀な成績を残すのだが、アイヌというだけで結果は不合格。

その後、大正6年(1917年)、アイヌとして初めて女子職業学校に入学したが土人と呼ばれ理不尽な差別といじめを受ける。

ある日、東京から列車を乗り継ぎアイヌ語研究の第一人者である兼田教授がテルの伯母イヌイェマツを訊ねてやって来る。アイヌの叙事詩であるユーカラを聞きにきたのだ。伯母のユーカラに熱心に耳を傾ける教授が言った。

「アイヌ民族であることを誇りに思ってください。あなた方は世界に類をみない唯一無二の民族だ」

教授の言葉に強く心を打たれたテルは、やがて教授の強い勧めでユーカラを文字で残すことに没頭していく。そしてアイヌ語を日本語に翻訳していく出来栄えの素晴らしさから、教授のいる東京で本格的に頑張ることに。

同じアイヌの青年・一三四と伯母に見送られ東京へと向かうテルだったが、この時、再び北海道の地を踏むことが叶わない運命であることを知る由もなかった…。

【作品情報】

出演:吉田美月喜、望月歩、島田歌穂、清水美砂、加藤雅也
監督・脚本:菅原浩志
プロデューサー:作間清子
主題歌:島田歌穂
製作:シネボイス
配給:トリプルアップ
Ⓒシネボイス
上映時間:125分
公式サイト:kamuinouta.jp

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