「百計のクロ」と呼ばれる華麗な黒執事
キャプテン・クロ
演じるなら、この人!
〜及川光博〜
元クロネコ海賊団の戦長で、緻密な戦略を練ってやり遂げる頭脳派タイプ。それ故、「百計のクロ」として異名を持っている。数年前に海軍に逮捕され死んだとされていたが、グラハドールという偽名を使い、カヤの執事として3年かけて信頼を得る。
カヤの財産を狙う理由は、海軍や賞金稼ぎに追われるのに嫌気がさしたのだと語り、平和主義者と自称しているが、財産を手にしたあかつきには、船員や仲間を皆殺しにして島を出るつもりだったと後に語る冷酷な船長だ。
単行本のおまけについている読者が尾田先生に質問するコーナー(通称SBS)で、尾田先生はクロが100mを4秒台で走り切ると回答しており、その際のクロは人間の目で確認することは不可能なのだそうだ。その場に居る人はわけが分からないまま、あの長細い刀で体を切り刻まれるというなんとも残虐な技だ。
そのため実写化するとなれば、華麗なアクションが求められる。それには舞台でも活躍する「芸能界の王子様」こと、及川光博が適任だろう。
ミッチーは、俳優として活躍するだけでなく、舞台や自身のコンサートで歌やダンスも披露している。デビュー10周年を迎えた際には日本武道館でワンマンライブも成功させた。
ミッチーがうってつけだという理由は他にもある。作品の演技以外で見せる、徹底した王子様ぶりだ。
幼少期から「キザオ」と呼ばれ、その頃から王子様キャラが定着していたのだそうだ。とにかく普段から王子様としての意識が高い。というより自分は本当に王子様だと自覚しているようにさえ感じる。
歩き方、振り向き方、指の先まで常に綺麗に魅せ、その美しさにミッチーが動くだけで人の視線を集めてしまう。そんなミッチーのアクションシーンが拝見できる作品こそ少ないが、多忙ながら毎年の全国ツアーを欠かさない体力なら問題ないだろう。
クロの最大の特徴といえば、手の指から出る長い爪のような刀が付いた「猫の手」という道具。かけているメガネをクイっと持ち上げるのも、この「猫の手」を使っていた名残り。執事の格好をする際も手のひらで持ち上げて直すという癖がある。
ミッチーの手にかかれば、その動作ひとつで雑魚キャラと言われているクロを華麗にイメージアップさせてくれるに違いない。とにもかくにも、「ミッチーが執事役をやる」というだけで見たい彼のファンは狂喜するのではないだろうか。