セス・マクファーレンと「テッド」チームが著作権侵害で訴えられる
なんと『Charlie the Abusive Teddy Bear(虐待テディベアのチャーリー)』を制作したベンガル・マングル・プロダクションは2014年、彼のキャラクターのチャーリーの著作権侵害でマクファーレンを訴える。
同社は、テッドがチャーリーに「酷似」していると主張。ロサンゼルスの連邦地方裁判所に提出されたベンガル・マングルの訴状の内容は「チャーリーはテディベアで、人間の大人の世界の中で人間の友人たちと暮す。飲酒、喫煙、売春を好み、概して下品だがユーモラスなキャラクターである」ことに加え、「かなりの時間をビールやタバコを片手にリビングルームのソファに座って過ごす」そして「チャーリーの人格、行動やセリフ、かつての落ちぶれた子役スターとしての経歴が模倣された」というものだ。
さらにはこの2作品はSNSマーケティングにおいても似ている部分があり、ベンガル・マングル・プロダクションは、映画『テッド』のマーケティングも『Charlie the Abusive Teddy Bear(虐待テディベアのチャーリー)』を反映していると訴えた。
しかしながら、2015年3月『テッド2』の公開予定日の3ヶ月前に、ベンガル・マングル・プロダクションは、マクファーレンやユニバーサル、メディア・ライツ・キャピタル(MRC)に対する訴訟を取り下げる。
訴えを却下する契約書には、ベンガル・マングルは「訴訟で提出された証拠開示に基づき、テッドというキャラクターはセス・マクファーレンが独自の努力と創造力を駆使して創作したものであり、(チャーリーの)キャラクターをコピーしたものではないことに納得している」と記していた。
映画『テッド』のバック・スタジオであるメディア・ライツ・キャピタル(MRC)は、この訴訟には何のメリットもないと主張。
「過去10年間、MRCは今日活躍する最も輝かしいアーティストのひとりを最前列で見てきました。セスのフィルターを通さない天才的なイマジネーションは、彼が触れるものすべてに生命を吹き込むのです」と、その声明を発表した。