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なぜ菊池風磨の演技は人の心を掴むのか? 松田元太の他にはない武器は? ドラマ『ゼイチョー』レビュー【推し!movies】

text by 柚月裕実

現在放送中のドラマ『ゼイチョー ~「払えない」にはワケがある~』。税金の滞納者に納税を促す徴税吏員の奮闘を描いた物語だ。主演は菊池風磨が務める。【推し!movies】第6回は、『ゼイチョー ~「払えない」にはワケがある~』の主人公・饗庭創一郎役の菊池風磨と、同僚の増野環を演じる松田元太にフォーカス!(文・柚月裕実)

【著者プロフィール】
エンタメ分野の編集/ライター。音楽メディア、エンタメ誌等で執筆中。コラムやレビュー、インタビュー取材をメインにライターと編集を行ったり来たり。SMAPをきっかけにアイドルを応援すること四半世紀超。コンサートをはじめ舞台、ドラマ、映画、バラエティ、ラジオ、YouTube…365日ウォッチしています。

「公務員、なめないでください」
名作ドラマに欠かせないキラーワード連発

ゼイチョー ~「払えない」にはワケがある~
イラスト大窪史乃

本作の舞台はみゆきの市役所納税課徴税第三係。ワケあって納税をしない滞納者に歩み寄る徴税吏員たちの奮闘の物語だ。

菊池が演じる饗庭創一郎は、堅苦しい公務員のイメージを払拭するノリの良さが特徴。親しみやすいどころか、ツッコミたくなるようなテンションで、職場にいて欲しい陽気なキャラクターだ。

とはいえ、元財務省の官僚出身という立派な経歴を持つだけに、豊富な知識を滑らかに使いながら、様々な事情を抱える相手の懐にすーっと入り込むコミュニケーション力も持ち合わせる。

「公務員、なめないでください」饗庭からこのキメセリフが出ると、毎回胸のつかえが取れるような気分にさせられる。「私、失敗しないので」とか「じっちゃんの名にかけて」のような、名作ドラマのキラーフレーズに通ずるものがあり、少々気は早いが、続編やスペシャル放送を期待してしまう。

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