最も面白いコナン映画は…?『名探偵コナン』シリーズ史上最高の劇場版5選。ファンの心を掴んだ珠玉の名作だけをセレクト
「真実はいつもひとつ!」の決めゼリフでお馴染みの『名探偵コナン』。2024年に連載30周年を迎える原作漫画のみならず、アニメも国内外での人気を誇る。劇場版の総数は、2023年時点でなんと26作品。今回は「劇場版 名探偵コナン」の中でも、最も面白いと評価の高いものを5本セレクト。その魅力をご紹介する。(文・ガラガラ)
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【著者プロフィール:ガラガラ】
名探偵コナンやアニメ映画関係のブログを書いている→ブログ
記憶を失ってしまった蘭を殺人犯から守れるか?
ミステリーだけじゃなくラブストーリーとしても名作
『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』(2000)
上映時間:100分
監督:こだま兼嗣
原作:青山剛昌
脚本:古内一成
キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、山口勝平、茶風林、緒方賢一、高島雅羅、岩居由希子、高木渉、大谷育江、林原めぐみ
【作品内容】
コナンは、男が何者かに殺害されるのを目撃する。殺された男は警察官であり、警察官が連続して殺害される事件が起きていることを知る。
後日、警察関係者のパーティーが開催され、小五郎たちやコナンも出席していた。
小五郎は目暮警部と出会い、警察官殺害事件について詳しい情報を聞き出そうとするが、目暮警部はなぜか頑なに話そうとしない。そして、警察関係者を狙った事件は、ついに蘭の命の危機にまで発展する…。
【注目ポイント】
本作は劇場版第4作。名探偵コナンはミステリー要素が濃い作品で、コナンは毎度のごとく殺人事件に遭遇するが、メインヒロインの蘭が直接狙われるという展開はあまりない。しかし、今作は蘭が犯人に狙われるという展開なのが特徴だ。そのうえ、蘭は記憶を失ってしまい、コナンのことも忘れてしまう。
コナンは蘭が記憶を失ってしまったことや工藤新一としてそばにいられないことへの辛さを見せる。視聴者としても心が苦しくなるようなシーンだ。それでも蘭を守るのは自分しかいないと自身を奮い立たせ、蘭を狙う犯人の魔の手を振り払っていく。犯人から蘭をかばいながら逃げ続けるコナンの姿。
記憶が戻らない蘭は、身を挺して守ろうとするコナンにその理由を尋ねるが、ここのコナンがかっこいい。もはや告白だ。
名探偵コナンはミステリーだけじゃない。ラブコメもある。あらためてそう感じさせてくれる作品だ。
近年のコナン映画では、登場人物が増えたためかコナンと蘭に着目した内容は少なくなっているが、本作はメインヒロインのつながりを描いた王道の作品といえるだろう。そのため、原作の内容をあまり知らないという人にとっても非常に分かりやすい作品といえる。
また、2020年のファン投票で1位を獲得しており、過去の作品といえどもファンの支持も得られている作品だ。