可愛い猫がもし人間の姿になったら…。
吉沢亮のキュートな芝居のトリコに!
『猫は抱くもの』(2018)
監督:犬童一心
脚本:高田亮
出演:沢尻エリカ、吉沢亮、峯田和伸、コムアイ、岩松了
【作品内容】
元アイドルで現在はスーパーのレジ係として働く沙織(沢尻エリカ)。投げやりな人生を送っている彼女が心を開くのは、ロシアンブルーの猫・良男(吉沢亮)。沙織の心に寄り添ううちに、いつしか自分自身も人だと思い込んでしまう。
監督は「ジョゼと虎と魚たち」や「のぼうの城」など、幅広いジャンルを手掛ける犬童一心。ミュージカルやアニメーションなどを取り入れた、今までにない斬新作品となっており、個性的なキャスティングにも注目したい。
【注目ポイント】
今作品の吉沢亮は、「擬人化した猫」というなんとも斬新すぎる役。「猫役って一体どういうこと?」と最初は戸惑うが、吉沢亮の演技で魔法にかけられ、「猫が人間の姿になったらこんな感じに違いない」と思わせられてしまう。
沙織に甘える良男は、なんとも愛らしく色っぽさもあり、女性ファンをうっとりさせる魔力に満ちあふれている。一方、自身が人間であり、沙織の恋人だと思い込み、一途に彼女を想い続ける姿は切なく、胸が締めつけられる。
ミュージカルの手法で場面が展開していく。一部アニメーションも交えながら、独特の世界観で観る人を飽きさせない構成となっており、吉沢亮の貴重なダンスシーンも必見だ。
今作品は、様々な表情を見せる吉沢亮を存分に楽しめる。観た人全員が、彼の可愛さの虜になってしまうという点で、罪深い作品だと言えるだろう。