ホーム » 投稿 » コラム » 史上最悪のエンディング…。絶望的なラストシーンで有名な映画5選。世界的に評価の高い名品ばかりをラインナップ » Page 4

モデルとなったのは実在する銃乱射事件
救いのないラストに戦慄する異色の青春映画

『エレファント』

原題:Elephant
製作国:アメリカ
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:ガス・ヴァン・サント
キャスト:アレックス・フロスト、エリック・デューレン、ジョン・ロビンソン、イライアス・マッコネル、ジョーダン・テイラー、キャリー・フィンクリー、ネイサン・タイソン、ティモシー・ボトムズ、マット・マロイ

【作品内容】

舞台はアメリカのとある高校。生徒たちの日常が淡々と描かれ、それはやがて唐突に破局を迎える。心優しい青年・ジョン(ジョン・ロビンソン)は、父親(ティモシー・ボトムズ)の運転する車で登校中。父親は酒浸りの生活を送っており、まともな運転ができず、ジョンを失望させ…。

アメリカ北西部の都市・ポートランドを中心に活動する、ガス・ヴァン・サント監督の代表作の一本。1999年に発生した「コロンバイン高校銃乱射事件」がモチーフとなっている。

【注目ポイント】

アメフトの練習を終え彼女と待ち合わせるネイサン、公園を散歩するカップルを撮影する写真部員のイーライ―。彼らは、その日も普段と変わらない日常を過ごしていた。その後世界を震撼させるあの惨劇が起こることなど知るよしもなく―。

『グッドウィルハンティング/旅立ち』などで知られるガス・ヴァン・サント監督による本作は、2003年のカンヌ映画祭で最高賞のパルムドールと監督賞を受賞した作品としても知られる。本作の題材は、1999年に発生したコロンバイン高校銃乱射事件。15名の命が犠牲となったこの事件を、サントは被害者、加害者双方の視点から描いている。

しかし、事件が起こるのは本編の後半部分。それまでは、高校生たちの他愛のない日常が手持ちカメラで映し出される。注目は、演じている彼らが全員現役の高校生だということ。そのためか、セリフや仕草が実に自然で、現実の学校の日常を切り取ったかのような錯覚に陥る。

ガスヴァンサント監督右から2番目と出演者たちGetty Images

毎日のように校舎ですれ違う顔見知りの学生たち。彼らは時に関わり合いながら、それぞれの人生を謳歌している。たぶん事件当日も、こんな豊かで他愛もない日常が繰り広げられていたのだろう。

―校舎に銃声が響き渡るまでは。

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