『哭声/コクソン』(2016)
上映時間:156分
製作国:韓国
監督:ナ・ホンジン
脚本:ナ・ホンジン
キャスト:クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、國村隼
【作品内容】
田舎の村に、あるよそ者の男がやってきてから、村人が自らの家族を虐殺する殺人事件が多発し始める。事件の犯人たちには、眼や肌などの異変という共通点が。ある日警官ジョングは、自身の娘に犯人と同じ湿疹を発見する……。
『キル・ビル』『シン・ゴジラ』などに出演歴のある國村隼は、本作でよそ者の男を演じ、韓国の第37回青龍映画賞にて男優助演賞と人気スター賞をW受賞。監督は『哀しき獣』のナ・ホンジンが務めている。
ミミカ・モーフ 推薦コメント
こちらは2022年話題となったホラー映画『女神の継承』を制作した、ナ・ホンジン監督作品。日本のベテラン俳優・國村準の不気味な佇まいと、日本ではほぼ見られないであろうふんどし姿が映されるなど、様々点で話題となった作品だ。
まずは、物語に軽く触れよう。謎の男(國村準)が平和な村に突如現れ、不穏な現象が頻発していく。主人公である村の警官が怪しむ中、警官の娘にも得体の知れない魔の手が忍び寄り、怪しげな謎の男に接近していく。
今作が韓国で発表された当時は、國村準が恐怖の対象として韓国の人々から本気で怖がられたという。國村準の怪演も見所ではあるが、それと同時に、非常に謎を残す映画でもあり、韓国独自の宗教観など様々なメッセージが込められた映画となっている。