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ジョン・F・ケネディ暗殺の真相に迫る実録サスペンス

『JFK』(1991)

テキサス州ダラスのパレードに参加したジョンFケネディこの数分後に凶弾に倒れることにGetty Images

監督:オリヴァー・ストーン
原案:ジム・ギャリソン、ジム・マース
脚色:オリヴァー・ストーン、ザカリー・スクラー
キャスト
ジム・ギャリソン:ケビン・コスナー
クレー・ショー:トミー・リー・ジョーンズ
ウィリー・オキーフ:ケヴィン・ベーコン
デイヴィッド・フェリー:ジョー・ペシ

【作品内容】

本作は、1963年に起きたケネディ暗殺事件の唯一の訴訟であるクレイ・ショー裁判を足がかりに、暗殺の裏に隠された闇に挑むサスペンス超大作である。監督は『プラトーン』で知られる名匠・オリバー・ストーンで、国家に立ち向かう地方検事ジム・ギャリソンを演じるのはケヴィン・コスナー。他にも、トミー・リー・ジョーンズやゲイリー・オールドマンら、アメリカを代表する名優が脇を固める。

【注目ポイント】

アメリカの黒い霧ー。この事件について調べていると、そういう言葉が頭をよぎる。ジョン・F・ケネディ暗殺事件のことだ。

本作は、単なるフィクションではない。ストーンが言うように、「ファクト(事実)をドラマライゼイション(劇化)した映画」である。そのため、実際のニュース映像と再現ドラマを織り交ぜたような構成になっており、ドラマパートでは徹底したリアリズムが貫かれている。とりわけ暗殺シーンは、本物と見まごうほどの完成度で、真実を暴くために映画を使っているようにすら思える。

なお、ストーンはその後、30年の時を経て、同事件をもとにしたドキュメンタリー『JFK Revisited : Through The Looking Glass 』も制作。彼の飽くなき執念をこの目に焼き付けたい。

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