退廃的な映像美と圧巻のデッドヒート!
20年ぶりに甦るアクション映画の金字塔
『マッドマックス 怒りのデスロード』(2015)
出典:Amazon
監督:ジョージ・ミラー
脚本:ジョージ・ミラー ブレンダン・マッカーシー ニコ・ラサウリス
出演者:トム・ハーディ シャーリーズ・セロン ニコラス・ホルト ネイサン・ジョーンズ
【作品内容】
核戦争により人類の大半が死に、文明が崩壊した世界。愛する家族を奪われながらも生き残った元・警官マックスは、限られた資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するイモータン・ジョーの軍団に囚われる。マックスは、反乱を企てる女戦士フュリオサらに加勢するが、彼らの背後にはジョーが放った無法者の集団が近付いていたー。
ジョージ・ミラーが監督を務めるアクション映画の金字塔『マッドマックス』シリーズ。これまで4本の作品が制作されてきたが、中でも『マッドマックス 怒りのデス・ロード』はアカデミー賞10部門にノミネートされ、編集賞など6部門でも受賞を果たすなど、高い評価を得ている。
【注目ポイント】
本作の注目は、隅々まで作り込まれた映像美。イモータン・ジョーのマスクから登場人物の衣装に至るまで、美しいガジェットの数々が、苛烈なカーチェイスのデッドヒートを、単なるアクションにとどまらない映像芸術へと昇華させている。
ちなみに本作は当初2001年に撮影予定だったが、同時多発テロや天災、監督自身の健康上の理由などで20年近く延期となった。そういった意味で本作は、さまざまな艱難辛苦の中で磨かれた宝石のような作品だと言えるかもしれない。