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第六話の犯人役・佐藤二朗(山岳写真家)

佐藤二郎
佐藤二郎Getty Images

『古畑任三郎』では、各シリーズの最終回前に必ず「コメディ回」が挿入される。

シーズン1の第10話「矛盾だらけの死体」では、代議士の秘書・佐古水茂雄が、代議士とその愛人を殺害するが、後に鵜野が一命を取りとめていたことが分かり、再度鵜野を殺めようとする。佐古水を振り回す古畑のドSっぷりと小堺のコミカルな演技が光るエピソードだ。

物語全体が飛行機の中で進むシーズン3の第9話「追いつめられて(雲の上の死)」では、玉置浩二演じる美術評論家・臺修三が、追いかけてきた愛人をうっかり死なせてしまう。妻に不倫がバレたくない臺は、乗り合わせた古畑一行から死体を隠蔽するため、なんと飛行機のパイロットになりすましてその場を切り抜けようとする。

極めつけは、雑誌編集者の若林仁(風間杜夫)が犯人のシーズン2の第9話「間違われた男」だ。山荘で密室殺人を遂行した男が、不運な顛末から2度目の殺人に手を染め、被害者に成りすますというこの回。本来ならばかなり陰惨な回になるはずだが、風間杜夫の演技力もあって腹を抱えて笑える傑作回に仕上がっている。

シーズン4では、小説版・古畑任三郎に被害者として登場した佐藤二朗にご登場願いたい。大柄で無骨な印象がある佐藤だけに、役どころは登山家などがいいだろう。

物語としては、長年連れ添った妻を山に葬った山岳写真家が、帰り際に登山中の古畑とバッタリ出くわし、手の内で転がされていく…、というのはいかがだろうか。ダウンジャケットを着て右往左往する佐藤が目に浮かぶようだ。

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