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合わせて読みたい一冊

『ゴーストバスターズ ヒストリー&メイキングブック』(玄光社)

映画『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』
映画ゴーストバスターズフローズンサマー

ここで紹介する本はなるべく現在購入できる本を選びたいのだが、今回は品切れではあるもののどうしても紹介したい一冊がある。

ダニエル・ウォレス『ゴーストバスターズ ヒストリー&メイキングブック』(神武団四郎 監修、川村まゆみ 翻訳/玄光社)は、1984年の『ゴーストバスターズ』と『ゴーストバスターズ2』製作のヒストリーブックである。

『ゴーストバスターズ』という傑作を生み出したのは、ダン・エイクロイドの豊かな発想による原案と、脚本を手がけたハロルド・ライミス、そして優れたコメディセンスとバランス感覚をもった名監督アイヴァン・ライトマンによるものだと本書を読むと深く理解できる。

そして『~アフターライフ』『~フローズンサマー』がなぜ正統な続編として評価できるかといえば、まさに今作でもダン・エイクロイドが製作、プロデューサーにアイヴァン・ライトマン(『アフターライフ』)、監督にはアイヴァンで息子であるジェイソン・ライトマン(『フローズンサマー』では製作・脚本)が務めているからなのだ。

映画と同様、ゴーストバスターズは製作でも「継承」されているのである。『ゴーストバスターズ』の魅力の源を知る上で最良の一冊なので、もし機会があれば読んでほしい。

(文・すずきたけし)

【作品情報】

『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』
原題:GHOSTBUSTERS: FROZEN EMPIRE
3月29日(金)全国の映画館にて公開
US公開: 3月22日
監督:ギル・キーナン(『モンスター・ハウス』『ポルターガイスト』)
製作:ジェイソン・ライトマン(『ゴーストバスターズ/アフターライフ』『マイレージ、マイライフ』『JUNO/ジュノ』)
脚本:ジェイソン・ライトマン&ギル・キーナン
出演:ギル・キーナン(『アントマン』)、キャリー・クーン(『ゴーンガール』)、フィン・ウルフハード(「ストレンジャー・シングス」シリーズ)、マッケナ・グレイス(『アナベル 死霊博物館』)、クメイル・ナンジアニ(『エターナルズ』)、セレステ・オコナー(『マダム・ウェブ』)、ローガン・キム(『ゴーストバスターズ/アフターライフ』)、ビル・マーレイ(『ゴースト
バスターズ』)、ダン・エイクロイド(『ゴーストバスターズ』)、アーニー・ハドソン(『ゴーストバスターズ』)、アニー・ポッツ(『ゴーストバスターズ』)

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