「正義とは何か」を問いただす“赤峰”
第4回公判では、発見されたハンマーの凶器としての有効性が争われる。そこで明墨は、中島がDNA検査を2度行ったと証明し、新証拠を示してみせる。これには姫野検事が、激しく動揺する。
その証拠とは、水卜が中島の嘘を証言する映像だった。水卜は、上司である中島の行為を、法医学者として許せず、告発に至ったのだ。
返す刀で明墨は、姫野に嘘の証拠で罪なき人を有罪にしてきたと攻撃する。そして、法廷で、裁判員、傍聴者、さらには裁判官にも、立場によって、人は時に不正を行うことを説く。そして姫野に対し、冷めた“同情”の目を向けるのだ。
DNA検査結果は無効とされ、明墨は緋山の無罪判決を得ることに成功する。さらには、この事件は、検察側が証拠を捏造したとされ、ワイドショーの格好の餌食となる。
姫野の上司の緑川(木村佳乃)は、検事正の伊達原(野村萬斎)に謝罪する。伊達原は明墨を「ちょっと…うるさいよねぇ」と評する。
後日、赤峰は、緋山が廃棄物処理場で血の付いたジャンパーを捨てる姿を目にする。真犯人はやはり緋山だったと感じさせるシーンだ。 赤峰は、全てを知った上で弁護したとして、明墨を問い質すが、逆に明墨は「正義とは何か」と問い返すのだった。