赤峰と紫ノ宮は12年前の事件との繋がりを調べる事に
明墨の素性について、赤峰が「(緋山と会ったことを)知ってしまった以上、僕は引き下がれない」と覚悟を決める。紫ノ宮も、「父が何を隠しているのか知りたい」と倉田の逮捕と糸井一家殺害事件との関連を探り始める。
一方、明墨にとっては、そんな些末なことはどこ吹く風で、自らの信念に従う。
そんな明墨が今回、引き受けた案件は、政治家のスキャンダルを追う「週刊大洋」の女性副編集長・沢原麻希(珠城りょう)の個人情報流出事件の弁護だ。沢原は元上司で、沢原の出世によって部下となってしまった上田其一(河内大和)という男の犯行を疑う。沢原の失脚によって、上田は副編集長の座に就いていた。
上田は、法務副大臣を務める政界の大物・加崎達也(相島一之)とズブズブの関係にあり、上田の副編集長就任後、加崎にとって都合のいい記事ばかりが誌面に掲載されていたのだ。
明墨は「証拠がすべて物語っている。まるで逮捕してといわんばかりに」「彼女は無罪を主張している。誰かに陥れられたと」と語り、“国策逮捕”という読みを立てる。ついに明墨は政界をも敵に回す腹積もりだ。
もちろんそこには、怨敵の伊達原の影が見え隠れし、「明墨はしぶといですよ。しっぽをつかまれないようお気をつけを」と周囲に注意を喚起をするが、明墨は「これで奴らのつながりがはっきりした」「あいつの闇をあぶり出す」と、巨悪に対し、敢然と闘う姿勢を見せる。
一方、政治家の息子の富田正一郎(田島亮)が起こした傷害事件において、証人買収の犠牲となり“身代わり”として有罪判決を受けたコンビニ店員・松永理人(細田善彦)の再審も動き出す。二の足を踏む松永に対し、赤峰は「必ず新証拠を見つけ出す」と宣言する。