好きなタイプに“ジャンケンに負けてくれる人”を加えたい
学生時代に流行していたプロフィール帳に、好きなタイプを書く欄があった。当時のわたしは、“優しい人”とか“面白い人”とかそんなありきたりなことを書いていた気がするが、第3話を観て、いまだったら“ジャンケンに負けてくれる人”って書くなぁ……と思った。
侑里は、目が合うと相手の心の声が聞こえてしまう“テレパス”の能力を持っているからだろうか。誰かとジャンケンをするときには、目をつぶる癖がある。大学時代から侑里と行動をともにしている花岡は、その癖に気付いているのだろう。
侑里がチョキを出したのを見届けたあと、パーを出してわざと負けてあげたのだ。しかも、おそらく花岡は最初はグーを出そうとしていた。こんなにも優しい後出しジャンケンがあっていいのだろうか。
また、ジャンケンに勝って喜ぶ侑里を見て、幸せそうに笑っている花岡にも注目してほしい。明らかに、愛おしい相手を見つめているときの表情に胸をギュンと掴まれる。
花岡は、いつもクールなイメージがあるが、本当はとてつもない温かさをうちに秘めているのかもしれない。侑里が“平等”が好きだから、甘やかさないスタンスでいるだけで、本当は好きな人にはなんでもしてあげたくなっちゃう甘々男子なのでは……? なんて思ってしまった。