”火10”枠で放送中の二階堂ふみ主演のドラマ『Eye Love You』（TBS系）。テオ（チェ・ジョンヒョプ）と結ばれた侑里（二階堂ふみ）だが、テレパスの力のことを伝えられずに悩む。今回は、女性同士の友情に泣かされる第7話のレビューをお届けする。（文・菜本かな）【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール：菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

真尋にテレパスの力を打ち明ける侑里

『Eye Love You』（TBS系）第7話は、侑里（二階堂ふみ）と真尋（山下美月）の熱い友情に泣かされた回だった。高校時代に交際していた彼氏に、心の声が聞こえると打ち明けたとき、「怖い」と言われて振られてしまったことがトラウマとなっている侑里は、「Dolce & Chocolat.」で働く同僚たちにも、その秘密を打ち明けずにいた。それはきっと、あのときの彼氏のように、離れていかれるのが怖かったから。

真尋に明かそうと決めたのは、「何か抱えてるのは分かってました。いつか話してくれるって思ってたけど、結局いつになっても話してくれないじゃないですか」と怒りをぶつけられたのが、理由のひとつになっていると思う。

ただ、いちばんは今まで真尋が包み隠さず自分のことを話してきてくれたからじゃないだろうか。真尋は、小野田（清水尋也）に振られてしまったことや、ちょっとカッコ悪いエピソードまで、なんでも侑里に話してくれる。だから、侑里も自己開示しようと思えた。

しかし、「わたし、人の心の声が聞こえるの」と言われて、あっさりと「そうなんだ。でさぁ……」と今までどおりの会話ができるわけがない。心のなかで思っていることを、次々と言い当てていく侑里を見て、真尋は思わず「怖い」とつぶやいてしまう。

仕方がないことだ。わたしが真尋の立場でも、気持ちの整理がつくまでは、侑里と距離を置いてしまうと思う。