古田新太登場で混乱を極める人物相関図
仲里依紗演じる渚の父が登場したところで終了した第4話…。これに視聴者は混乱している。
なぜなら、1~4話で描かれる市郎は妻を亡くしたあと、一人娘の純子と暮らしているからだ。市郎に息子はいないはずである。どうにも古田新太が市郎を「お父さん」と呼ぶのは整理がつかない。
ではここで、これまで放送されてきた内容からこの出来事を考察してみようと思う。
まず、市郎と渚はお互いに好意を寄せあうも、タイムパラドックスが生じた際に流れる電流が邪魔をして抱き合うことができなかった。しかし、キヨシと純子は抱き合うことができていることから推測するに、血縁関係がなければ時を超えた恋愛は成立し、血縁関係がある者同士が結ばれることがないということだ。
このことから、市郎と渚は血の繋がった者同士である可能性がある。さらに渚が純子の名前に反応していたことも気になる。加えて磯村勇斗演じる秋津が、赤ちゃんを抱っこする大人になった純子の写真を目にしていることも、今後解き明かされる謎の一つになっている。
昭和の高校生の純子が、例えば25歳くらいで子どもを産んだとしたら、その子供は38年後、だいたい30歳前後だろうか。渚のお母さんが実は純子であることを匂わせるような、掴みきれない謎を残している。
そして、視聴者の殆どは薄々気づいてはいただろうが、昭和と令和で一人二役を演じる磯村勇斗が、親子であることが明らかになった。
今後、“タイムスリップもの”としての謎が絡んできそうな“ふてほど”。次回もどのような展開になるのかますます見逃せない!
(文・野原まりこ)
金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』TBS系毎週金曜よる10時放送中
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