吉高由里子”まひろ”の相手はまさか…視聴者驚愕の縁談相手とは? NHK大河ドラマ『光る君へ』第12話考察レビュー
text by 苫とり子
吉高由里子が主演を務める大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)。平安時代中期を舞台に紫式部の生涯を描く。「思いの果て」と題した第12話は、まひろは道長への想いを断ち切るが、そこに倫子との縁談の話がまとまる。今回は、まひろ、道長、倫子との三角関係を中心に第12話の内容を振り返る。(文・苫とり子)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
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【著者プロフィール:苫とり子】
1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。
道長の妾を断ったまひろ
そこへ倫子縁談がまとまる
道長(柄本佑)の妾になることを断ったまひろ(吉高由里子)。そんな折、父・為時(岸谷五朗)から病魔に侵された“高倉の女”こと、なつめ(藤倉みのり)の娘を連れてきてほしいと頼まれる。なつめは無事に娘のさわ(野村麻純)と再会し、穏やかに世を去った。
その後も、為時が官職に復帰する目途は立たず、使用人に暇を出したまひろは自ら拭き掃除や畑仕事をこなす。そんなまひろの姿に感銘を受けたさわが家事を手伝うように。姉妹のような関係になっていく2人は恋の話になり、まひろは道長を思い出す。
その頃、まひろにフラれた道長は兼家(段田安則)に頼みかねてより持ち上がっていた倫子(黒木華)との縁談を進めていた。当初、倫子の父・雅信(益岡徹)は為時とライバルゆえに2人の結婚に反対。だが、倫子が道長に恋心を寄せていることを知り、娘可愛さに認めざるを得なかった。こうして道長と倫子の縁談がまとまる。
そして迎えた庚申の日。この日は「眠ると、腹の中にいる3種の虫が天に昇り、天帝にその人の罪を告げる」と言われているため、人々は眠らずに夜を明かすさわと弟の惟規(高杉真宙)と談笑していたまひろのもとに、再び道長からの文が。まひろは道長にあることを伝えるため、いつもの廃邸へと向かう。