ほっこり台詞に悶絶…シビアなテーマを軽妙に魅せる秘訣とは? 『きのう何食べた? season2 』第3話考察レビュー
text by 會澤奈津美
テレビ東京系にて放送中の『きのう何食べた?』。本作は、几帳面な弁護士・シロさんと、人当たりの良い美容師・ケンジの男性2人が暮らす毎日を、食生活メインに描く物語。シーズン2・第3話はクセの強いあのカップルが、レベルアップして帰ってくる!さらにケンジの優しさやシロさんの親の終活なども解説していく。(文・會澤奈津美)
劇場版のワイルドケンジ再び…
鏡の前でスーツを着ているシロさんに、仕事から慌ただしく帰ってきたケンジが「遅れてごめんね」と声をかける。2人はこれから小日向さん(山本耕史)の自宅へ行く準備をしているのだ。
小日向さんは、2人と同じくゲイで、芸能プロダクションのマネージャーをしており、高級マンションに恋人の”ジルベール”こと井上航(磯村勇人)と一緒に住んでいる。
そんな2人から、ハロウィンパーティに誘われたのだ。「盛装で来て」というメッセージを、シロさんは”正装”という意味だと思っており、「なんでかな?」と言いながらスーツを着ていた。もちろんケンジはハロウィンだとわかっており、そんなシロさんにびっくりしている。
スーツを整えたシロさんに「指輪、忘れないで」と言い、着替えに行ったケンジ。シーズン1でペアリングを買ったのだが、その時にもケンジはジルベールに指輪をアピールしていた。
「何事も慣れだな」と自分を納得させるシロさんの元へ、バシッとスーツを決めたケンジが登場。さらに劇場版でも身に着けていた、いかついサングラスもかけて準備万端だ。
弁護士のシロさんはいつもスーツで見慣れている一方、美容師のケンジはいつもラフな格好のため、ギャップを感じられ、再びワイルドなケンジを拝めて、ファンは嬉しく思っただろう。