シーズン1から変化してきたケンジの振る舞い
劇場版のラストで黒髪パーマから、バッサリ金髪ショートにイメージチェンジして我々に衝撃を与えたケンジ。見た目だけでなく、シーズン1と振る舞いが少し変わったようにも見える。優しい性格は変わらないのだが、話し方やリアクションにおいて、以前に比べると無理して男性を装わなくなっている、といった印象を受ける。
例えば、出来上がったシロさんの料理を見たとき、以前は「わー」と言うことが多かったが、シーズン2からは「キャー!」と言うことが増えたり、嬉しいことがあるとくるりと回転しながら全身で嬉しさを表現することが多くなった。
語尾も「~じゃない?」と、乙女っぽくなってきた。その背景には、シーズン1を通して、パートナーであるシロさんが周囲からセクシャルマイノリティだと思われることへの抵抗感が徐々に薄れてきたことや、友人のジルベールとたくさん関わってきた経験が大きいに違いない。
彼らとの交流を通じて、ケンジは少しずつ自分を解放することに成功しているように思えるのだ。いずれにしても、シーズン2では、幸せいっぱいのケンジの姿を観る機会が多く、心の癒しを感じている視聴者も多いのではないだろうか。