“イケオジ”を封印した玉山鉄二
瑠李からの矢印に夏目は無自覚だが、ついに当事者たちが知るところとなった夏目周辺の四角関係。これが果たして晴見フィルと夏目父娘の再生にどう影響を及ぼすのか。海から「思春期」といわれたことで、響も少しは自身の行動を顧みそうだし、両親の離婚危機が気持ちに変化を及ぼす可能性もある。
また、ここにきてやっと“謎”の存在だった満島真之介演じる鏑木が、夏目の元マネージャーだったと明らかになった。周りの人をマネージャーにしてしまう夏目のそばに鏑木がいてくれたら、志帆も解放されるのでは?なんて期待したくなる。
だが一方で、人生で初となる大恋愛中の古谷を応援したい気持ちも。彼を最初に見たとき、これがあの玉山鉄二だとはにわかには信じられなかった。猫背でおどおどしていて、オーラというものが消え去っている。
本来“イケオジ”のはずの玉山鉄二は鳴りを潜め、地方公務員の古谷悟史がそこにいる。冴えないながらも、実直な人柄を端々で感じられる古谷を体現しているからこそ、間違いなく四角関係の面白みが増している。
再生物語に大人たちの恋の要素をプラスしてパワーアップしていく日曜劇場から、目が離せない。
(文・あまのさき)
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