山下智久の新たな代表作に…続編失敗のジンクスを破った勝因は? NHK『正直不動産2』第10話考察レビュー
text by 寺島武志
NHKにて放送中の山下智久主演ドラマ『正直不動産2』。ウソがつけない不動産営業マン・永瀬とカスタマーファースト命の月下(福原遥)コンビが活躍する。大規模開発プロジェクトを巡っての登坂不動産とミネルヴァ不動産と最終決戦を描いた最終話のレビューをお届け。(文・寺島武志)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
ミネルヴァ不動産との最終決戦
登坂不動産が手掛ける数年越しの大規模開発プロジェクトが成立間近となり、上機嫌の永瀬財地(山下智久)。営業部長の大河真澄(長谷川忍)もいつになく浮ついた様子だ。
しかし、プロジェクトの命運を握る土地の地権者の1人で、中学校教諭の狭山純一(野間口徹)が突然、契約を解除すると言い出す。もしそうなれば、プロジェクトは破綻だ。
その裏ではプロジェクトの情報を聞きつけた神木涼真(ディーン・フジオカ)と、社長の鵤聖人(高橋克典)らミネルヴァ不動産が会社ぐるみで妨害工作をしていたのだ。
前回、神木からアプローチを受けた十影健人(板垣瑞生)が、その情報をミネルヴァ不動産に売り渡していたことが判明する。居酒屋「じょうじきもん」で酔い潰れていた永瀬のバッグから、機密情報の入ったメモ帳を盗み出していたのだ。
ミネルヴァ不動産では、登坂潰しに暴走する鵤社長をたしなめる花澤涼子(倉科カナ)だったが、「嫌なら今すぐ会社を辞めろ」と告げられてしまう。
一方、永瀬と同棲中の榎本美波(泉里香)は、ニューヨーク転勤の内示を受け、悩むが、彼女を推薦したのは、先輩である愛原真耶(松本若菜)だった。美波は永瀬と結婚寸前であることを真耶に告白する。初めは正直過ぎる永瀬との結婚に反対していた真耶だったが、真耶の真剣な思いを聞き、納得して彼女を応援する側に回る。