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続編への期待

『正直不動産2』第10話より ©NHK
正直不動産2第10話より ©NHK

大円団のうちに幕を閉じた『正直不動産2』。人気ドラマの続編は期待外れになりがちなジンクスをはねのけ、神木をはじめとするミネルヴァ不動産という強烈な悪役キャラの登場で、ドラマの世界観が広がり、1作目を超える物語が展開された。

こうなると、さらなる続編を期待する声が上がるのは自然なこと。本作はNHK総合とNHK・BSプレミアム4Kでの放送のみならず、U-NEXTやAmazonプライムビデオでも配信されており、1作目同様、ソフト化されるのも必至だ。その人気は陰りを見せることはない。

主人公の山下は、3月19日に発売される「anan」で約4年ぶりの表紙を飾り、4月から放送されるフジテレビ系ドラマ『ブルーモーメント』では、約5年ぶりの民放ドラマ出演であり、主演として気象災害から人命を守る気象研究所の研究官を務める。加えて、WOWOWオリジナルドラマ『TOKYO VICE Season2』では、売上金を持ち逃げする歌舞伎町のカリスマホスト役を演じる。まさに引っ張りだこの忙しさだ。

山下の出演ドラマは、『野ブタ。をプロデュース』(2005年・日本テレビ系)、『ドラゴン桜』(2005年・TBS系)、『クロサギ』(2006年・TBS系)、『コードブルー-ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ(2008年~・フジテレビ系)、『最高の人生の終わり方~エンディングプランナー~』(2012年・TBS系)などヒット作ばかり。“山Pのドラマにハズレなし”といわれるほど、話題作に出演し続けてきた実績がある。今回の『正直不動産』も、そのラインナップに加わり、山下にとっては、新たな代表作となった。

仮に続編が製作されるとすれば、永瀬は登坂不動産で、どのような立ち位置となっているのだろうか。社長の寿郎との約束通り、課長に昇進しているのだろうか…。

原案・夏原武、脚本・水野光博による原作マンガが完結していない上に、原作とドラマが決してリンクしているわけではないエピソードを描いている本作。様々な展開を思い浮かべながら、“続編決定”の報を待ちたい。

(文・寺島武志)

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