不動産業界からも注目される『正直不動産』
永瀬のプランは、隣の家を買い足し増築するというものだった。岡田の夫は難色を示すが、ここで“例の風”が吹き、自分たちのことしか考えていない岡田夫妻を看破してみせる。そして、岡田の一人娘は笑顔を取り戻すのだった。
ついに営業成績で月下の後塵を拝することになった永瀬だったが、目の前に数字にこだわる、かつての永瀬ではなく、焦りは見せない。こんな2人を登坂社長は温かく見守る。
一方、ミネルヴァ不動産では、神木が花澤を差し置いて大型案件を手掛けるようになり、その態度はますます尊大になっていく。しかし花澤も、岡田夫妻の案件に携わったことで、親子の縁を再確認し、数字に表れない幸福を感じるのだった。
今回のテーマは「狭小住宅」で、地方の視聴者にはピンと来ない内容だったかもしれないが、大都市の住宅地に住んでいると、「この家、どうやって建てたんだ!?」と思えるような、ビッチビチに建てられた一戸建てが普通にある。そんなニッチな題材にも光を当てる脚本が、この作品が不動産業界からも注目される所以だろう。