新人の入社で一波乱の予感
時を同じくして、河原はラーメン店の閉店を決めていた。その裏ではハイエナ店舗仲介として、花澤涼子(倉科カナ)が動いていた。お店の客入りが悪いことに勘付いており、狙いを定めていたのだ。
花澤は、月下の「“カスタマーファースト”など偽善」と語り、風を受けた永瀬もそれに同調し、月下に“妖怪カスタマーファースト”という本音を浴びせてしまう。
突然、若村が永瀬を訪れ、「助けてください!」と泣きつく。ミネルヴァ不動産に騙されたというのだ。“敵地”に乗り込み神木を責める永瀬だが、住宅金融センターに真実を告発すれば、梅村夫婦も責任と借金を負うことになる。永瀬に地獄の二択を迫る神木の卑怯極まりないやり方だ。
すんでのところで、告発を取りやめた永瀬だが、夫婦の問題が解決したわけではない。そこに助け舟を買って出たのは、ライバルでもある藤原結弦(馬場徹)だった。藤原に“貸し”を作る形となってしまったが、何とか合法的に丸く、事が収まる。
難題を切り抜けた永瀬と月下だが、共に自信を失っていた、そんな2人の前に桐山貴久(市原隼人)が姿を現す。「社長に戻ってこないかと誘われた」と語る桐山だが、本当の狙いは違っていた。
翌日、桐山の紹介で入社した、黒須圭佑(松田悟志)が登場。その出で立ちはド派手なスーツに金ピカの時計、過剰なまでに自信に満ちた態度で、登坂不動産の社員は一様に呆気に取られる。
明らかに社風に合わない黒須の入社によって、社内が波乱含みの様相を呈してきたところで、第5話は幕を閉じる。